加藤大臣会見概要

(令和5年1月31日(火)8:36~8:43 院内閣議室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について




大臣:
令和4年12月の有効求人倍率は1.35倍と前月と同水準となり、都道府県の有効求人倍率は引き続き全ての都道府県で1倍を上回りました。また完全失業率は2.5%と前月と同水準です。なお令和4年平均の有効求人倍率は1.28倍と、前年より0.15ポイント上昇となっています。求人・求職の動向や労働力調査の結果をみますと、現在の雇用情勢は求人の回復に遅れがみられる産業もあるなど一部に厳しさがみられるものの、緩やかに持ち直しています。新型コロナウイルス感染症や物価上昇が雇用に与える影響に留意する必要があると考えております。私からは以上です。

質疑

記者:
マスクの着用についてお伺いします。政府は先週、コロナの類型見直しに伴ってマスクの着用を個人の判断に委ねる方針を示されましたが、一方で子どもさんは個人の判断がまだおぼつかないのではないかという指摘もあります。そうした子どもについてのマスクの着け方の方針などを示すお考えはありますでしょうか。
大臣:
現在は就学前児のマスク着用については、2歳未満は推奨せず、それ以外の就学前の子どもにも一律には求めていないことについて、リーフレット等で周知を図っているところであります。
 今回の感染症法上の位置付けの変更に伴って、厚生科学審議会感染症部会からマスクを含む基本的な感染対策について考え方が示されて、一つは今では過剰とも言える感染対策はできる限り早期に見直しつつ、新型コロナの特性を踏まえて有効な方法については引き続き丁寧に情報発信すべきなどのご意見をいただき、子どもについては子どもの健やかな発育・発達の妨げにならないよう配慮が必要との意見もいただいております。
 こうしたご意見を踏まえて、「マスクの取扱いの検討に関しては感染状況等も踏まえて行い、今後早期に見直し時期も含めその結果を示す。その際、子どもに関して発育・発達の妨げにならないよう配慮が必要であるとの指摘があることに留意する。」ということが1月27日の政府対策本部決定で決められたわけでございますから、これを踏まえて早期に対応していきたいと考えております。
記者:
同じくマスクについて伺います。重症化リスクが高い人が多い医療機関や高齢者施設、あるいは不特定多数の人が集まる公共交通機関などについては、個人の判断に委ねる方向に緩和したあとも引き続きマスク着用を求めるお考えでしょうか。大臣のご見解をお聞かせください。
大臣:
先程申し上げた厚生科学審議会感染症部会における議論でも、ハイリスク者を守るため高齢者施設等における感染拡大を防ぐことができるよう、地域の支援も得つつ感染対策に取り組むべきなど、そうした観点にも留意すべきとのご意見もいただいております。それらを踏まえながら、今後の取扱いについては屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねることを基本とするとともに、政府は着用が効果的な場面を周知する方向で検討するということはもう申し上げているところでありますので、引き続き専門家からご意見をいただきながら足下の感染状況などを踏まえ、早期に見直し時期を含めてその結果をお示ししたいと考えています。
記者:
関連なのですがマスクについては卒業式、それから入学式に外したらどうだとの意見があるようですが、大臣の見解をお聞かせください。
大臣:
そうしたご意見も頂戴しておりますが、いずれにしてもマスクの着用については先程から申し上げているようにこれまでの感染症部会の報告などを踏まえながら、取扱いについて基本的には個人の判断に委ねるということですが、その時期を含めて足下の感染状況をみながら検討してできるだけ早期にお示ししたいと思います。
記者:
発表事項の有効求人倍率ですが、上昇傾向にありますが求人状況を含めてコロナ禍前の水準に戻りつつあるとのご認識でしょうか。大臣のご見解をお聞かせください。
大臣:
令和4年12月の有効求人倍率は先程申し上げたように1.35倍、コロナ禍で最も悪い時期は令和2年9月で1.04倍、0.31ポイント上回っているものの、コロナの拡大直前が1.39倍というところでありましたから、そこまでには至っていないということであります。ただ一方で有効求人数は251万人、コロナの前は239万人ですからこれは上回っているということで、求人全体の動向については持ち直しの動きが堅調になっているということであります。
 他方で産業別の(新規)求人数については、コロナ前の2019年と比べると減少が続いている産業も一部にみられるということでありますので、先程申し上げたような総括をさせていただいたということです。
記者:
岸田総理大臣の今月9日から15日の欧米5か国訪問後のお土産の購入について伺います。岸田総理は閣僚などへのお土産を購入したと国会で答弁されていますが、大臣は岸田総理からお土産をもらいましたか。もらったのであれば何をもらったのかも教えてください。
大臣:
外遊のお土産を総理から頂戴いたしました。ただ具体的なものについてはプライベートでいただいていますから、内容については差し控えたいと思います。

(了)