加藤大臣会見概要

(令和4年9月6日(火)10:17~10:23 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について



大臣:
 今日の閣議で、「令和4年版 労働経済の分析」、いわゆる「労働経済白書」を報告しました。
 今回の白書では、「労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題」をテーマにしております。介護・福祉分野やIT分野を例にしつつ、労働力需要の変化に対して、転職等の労働市場を通じた労働力受給の調整が今後重要であること、転職などの主体的なキャリア形成の希望をかなえるには、キャリアコンサルティング等を通じた意識付けや、自己啓発によるスキルの向上等が重要な要素となることなどを示しております。
 厚生労働省としては、今回の分析も踏まえ、将来にわたって雇用の安定を図りつつ、人への投資の強化や労働市場の基盤整備を行い、自分の意思で仕事を選択することが可能な環境づくりに積極的に取り組んでまいります。私からは以上です。

手話付きの会見動画は(手話付き)【厚生労働省】厚生労働大臣記者会見(2022年9月6日)(厚生労働省 / MHLWchannel )からご覧ください。

質疑

記者:
新型コロナウイルスの感染状況について伺います。直近1週間の新規感染者数は前週の7割ほどで、東京都の新規感染者数が昨日まで2日連続で1万人を下回るなど、全国的に減少傾向が顕著になってきています。現在の感染状況をどのように見ていらっしゃいますか。感染はピークアウトしたとお考えでしょうか。今後の見通しや、特に注視している指標などがあれば併せてお聞かせください。
大臣:
直近の感染状況は、全国の感染者数は昨日(5日)68,019人、1週間の移動平均の今週先週比を見ると0.69となっております。
 全国の感染者数は、全国的には高い感染レベルが継続しているものの、お盆明け以降の増加傾向から転じて、減少が続いております。病床使用率は、全国的に高止まりしており、重症者数や死亡者数も高い水準が続いております。
 今後の感染状況についてでありますが、減少傾向が続くと見込まれておりますが、学校が再開した影響等も懸念されるため、引き続き、注意していかなくてはいけないと考えております。
 ピークを越えたかどうかの判断は、もう少し感染動向を見る必要があると考えております。
 いずれにしてもアドバイザリーボード等の御議論をいただきながら、そうした状況をしっかり把握するとともに、感染者数の推移以外に、夜間滞留人口の動向や病床利用率などの指標を総合的に評価していくということが今後とも大事であると考えています。
記者:
静岡県牧之原市の認定こども園の通園バスの中に取り残されていたと思われる3歳の園児が亡くなりました。昨年7月に福岡県中間市で保育園の送迎バスに園児が取り残され熱中症により死亡した事件があり、厚労省が通知を出すなどしていますが、大臣の受け止めと、改めてどのような対策が必要でしょうか。また、バスの送迎は保育施設と保護者の私的契約との位置づけで、国の統一基準はありませんが、自治体や現場の指針策定などで十分とお考えでしょうか。
大臣:
まず、今回の事件は、昨年に続いて、こどもの安全が何より配慮されるべき保育施設で起こった大変痛ましい事件であります。幼くしてお亡くなりになった方のご冥福、またご家族の皆様にお悔やみを申し上げたいと思います。
 昨年7月に福岡県中間市において発生した同様の事件を受けて、登園時や散歩等の園外活動の前後など、場面の切り替わりにおけるこどもの人数確認について、ダブルチェックの体制をとる等して徹底すること、送迎バスを運行する場合においては、事故防止に努める観点から、こどもの乗車時及び降車時に座席や人数の確認を実施し、その内容を職員間で共有すること等の留意点を厚労省・内閣府・文科省の3省庁連名で昨年8月に事務連絡を発出したところであります。
 今回の事案を受け、まず今回の事案について事実関係等を把握するとともに、昨年そうした周知をしたところでありますが、その上でこうした事案が起きたことを踏まえて、今後どういう対応が具体的にとりうるのか、早急に、厚労省においてはもとよりでありますが、関係省庁とも連携を取りながら検討して対応していきたいと考えております。
記者:
療養期間の短縮について伺います。政府内で療養期間の短縮について検討されていると思いますが、これまで専門家らと具体的な内容について協議してきたことと思います。これまでの協議の中でどのような意見があったか、教えていただければ幸いです。また、療養期間の短縮について専門家の了承は現在得られているのかどうかも併せてお伺いできればと思います。
大臣:
療養期間も含めて、全数届出の見直し等についてはパッケージとして議論してきているところであります。従前から申し上げているとおり、感染状況等のタイミングを見て発表すると申し上げておりましたので、今の段階でご質問に対してお答えしうる状況ではないことはご理解いただきたいと思います。

(了)