後藤大臣会見概要

(令和4年6月10日(金)10:13~10:18  省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
 冒頭発言はありません。

質疑

記者:
アストラゼネカが9日、開発した新型コロナの抗体薬について、製造販売承認を厚生労働省に申請しました。この抗体薬に期待する部分や、審査のスケジュール感について教えてください。また承認した際の確保量について、現時点でどの程度見込んでいるのか教えてください。
大臣:
6月9日に、アストラゼネカ社から中和抗体薬「チキサゲビマブ及びシルガビマブ」について特例承認を求める申請がなされました。
 本剤は、アストラゼネカ社によれば通常の抗体医薬品と比べて作用の持続時間が長いことが特徴とされておりますが、今後、まずはPMDA(医薬品医療機器総合機構)において審査を行っていくものでありまして、詳細についてはお答えを差し控えさせていたただきたいと思っています。
 本剤については、コロナ患者に加えまして、ウイルス曝露前の者を対象として申請がなされていることも踏まえまして、確保についても検討していくことにしております。
 企業とやりとりをしていることは事実ですが、具体的な内容をお答えすることは差し控えたいと思います。
記者:
先日、熊本市長が「内密出産制度」に関する制度設計の提案を、厚労省に出しました。子の出自を知る権利を保障するための公的な身元情報管理機関や妊娠葛藤相談所の設置を提案していますが、大臣はどのように受け止めていますか。また、法務省とガイドライン策定に向けた協議をされていると思いますが、いつごろガイドラインを示す見通しでしょうか。
大臣:
熊本市長から、いわゆる内密出産に関連して御指摘のような提案を頂いているのは事実であります。     
 厚生労働省としては、予期せぬ妊娠をした方々も含め、様々な状態にある妊産婦の方々が安心して出産ができるように、引き続き、妊娠に悩む女性のための相談窓口の整備や居場所のない妊産婦等に対する、妊娠時から出産後までの包括的な支援の推進など、予期せぬ妊娠をした妊産婦等への支援の充実に努めているところです。
 いわゆる内密出産に係るガイドラインについてお尋ねがありましたが、関係団体等の御意見も伺いつつ、丁寧に検討していくことが必要であると考えておりまして、現時点で発出期限の目安をお答えするのは困難でありますが、可能な限り速やかに発出したいと考えています。
記者:
先ほど閣議が終わった後、大臣は岸田総理大臣と面会されていました。官邸を出る際に記者団に司令塔機能の強化についての検討も指示を受けたというやりとりも明らかにしましたが、具体的にどのようなやりとりがあったのでしょうか。教えて下さい。
大臣:
総理との面会内容については、具体的な内容については、お話はできませんが、 総理からは司令塔機能についてしっかり検討し、取り組んで欲しいという指示があり ました。 
 いずれにしても、これまで本年6月を目途に司令塔機能の強化、感染症法のあり方、保健・医療提供体制の確保など、中長期的観点からの検討も取りまとめるということで作業も進んでおりますし、しっかりと総理の指示に則って取り組んでいきたいと思います。
記者:
水際対策なのですが、今日から水際対策緩和されましたが、感染が再拡大する可能性がありますが、そのあたり大丈夫なのでしょうか。
大臣:
水際対策については客観的エビデンスに従って、通常の生活を取り戻す観点とのバランスで執り進めております。感染状況等も丁寧に見ながら検討しつつ、段階的に進めていくということだと思っています。

(了)