後藤大臣会見概要

(令和4年5月31日(火)8:48~8:53  院内閣議室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について



大臣:
まず最初に雇用統計について申し上げます。
 令和4年4月の有効求人倍率は1.23倍と、前月より0.01ポイント上昇しまして、4か月連続の上昇となりました。また、完全失業率は2.5%と、前月より0.1ポイント低下しまして、コロナ前の令和2年3月と同水準となりました。
 求人・求職の動向や労働力調査の結果をみますと、現在の雇用情勢は、求職者が引き続き高水準にあるなど、一部に厳しさがみられるものの、緩やかに持ち直しの動きがみられます。
 有効求人倍率が1倍を下回る地域があるなど、新型コロナウイルス感染症が雇用に与える影響に留意する必要があります。

 それからもう一つ、世界禁煙デー、禁煙週間の実施についてです。
 毎年5月31日は、WHO(世界保健機関)が定めた「世界禁煙デー」です。厚生労働省では、この5月31日から始まる一週間を「禁煙週間」と定めています。
 世界禁煙デーと禁煙週間は、国民の皆様に、喫煙と受動喫煙による健康影響について考え、禁煙と受動喫煙防止に取り組む機会としていただくことを趣旨としていますので、御理解と御協力を賜りたいと思います。

※参考付記:大臣冒頭発言(有効求人倍率)に関する参考資料等はこちら

手話付きの会見動画は(手話付き)【厚生労働省】厚生労働大臣記者会見(2022年5月31日)(厚生労働省 / MHLWchannel )からご覧ください。

質疑

記者:
マスクの着用に関して、日本では公衆衛生観念が高いことも関係しているのかも知れませんが、マスクの着用基準を先日公表したにもかかわらず、今でも通勤や通学時を含め屋外でのマスク姿が多く見られます。初動時に周知用のペーパーがないなど、打ち出しが弱いと思われますが、国民になかなか伝わっていないのではないかと思われます。これから熱中症の危険性も高くなるため、更なる打ち出しの検討が必要ではないかと思われますが、マスク着用の現状について大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
新型コロナの感染経路は、飛沫やエアロゾルの吸入や、接触感染ということでありまして、感染防止のためには、三密の回避や換気などに加えまして、マスクの着用が極めて重要でありまして、会話をする際等にはマスクを着用していただくよう、様々な場面で国民の皆様にお願いしているところです。
 一方で、人との距離が十分取れれば、屋外でマスクの着用は必ずしも必要ではなく、夏場に屋外で人との距離が十分ある場合、具体的には、少なくとも2m以上の距離を確保できている場合には、マスクを外すことを推奨してまいりました。
 このマスク着用に関しては、どういった場面で外してよいのかという声や、マスク着用が長期化する中で表情が見えにくくなることによる影響を懸念する声があり、また、これから気温・湿度が高くなる季節になるため、マスクを着用していると熱中症のリスクも高くなることが懸念されておりました。
 このため、専門家の意見も踏まえて、基本的な感染対策としてのマスク着用の位置づけを何ら変更するものではありませんが、今般(5/20)、身体的距離が確保できないが、会話をほとんど行わない場合のマスク着用の考え方を明確化することにいたしました。具体的には、これまで明示しておりませんでしたが、徒歩での通勤など、屋外で人とすれ違うことはあっても、会話はほとんど行わない場合は、マスクを着用する必要がないこと、通勤電車の中など距離が確保できない場合で、会話をほとんど行わないときについて、着用を推奨することをお示ししました。
 こうしたマスク着用に関する考え方については、屋外と屋内のそれぞれに応じて、着用が必要な場面と必要ない場面を示したリーフレットを作成して、事務連絡に加えて、厚生労働省のホームページやSNSに掲載しております。
 今後、気温・湿度が高い時は、熱中症のリスクが高くなることから、引き続き、マスクの着用の考え方について必要な周知を図っていきたいと思います。記者の皆様からもこうした観点から報道を通じて、ぜひ、協力をお願いしたいということでございまして、今日は改めて、(厚生労働省のホームページに)アップしているリーフレット等もお配りしていますので、よろしくお願いいたします。

(了)