後藤大臣会見概要

(令和4年4月12日(火)8:44 ~ 8:49 院内大臣室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
特に冒頭発言はありません。

質疑

記者:
新型コロナに関して一問お伺いいたします。昨日、国内で初めてオミクロンのXE系統の感染者が確認されました。国内で置き換わりつつあるBA.2よりもさらに感染力が強いという報告もありますが、国内への影響やとるべき対策について現状のお考えをお聞かせください。
大臣:
オミクロン株のXE系統の変異株については、現時点では、検疫検体において1件確認されておりますが、国内においては、確認されたとの報告は受けておりません。

 昨日の夕方に公表しておりますが、3月26日に成田空港へ到着した、米国に滞在歴のある30代女性が無症状ということで報告を受けております。このXE系統の変異株については、WHOのレポートにおいて、BA.2系統に比べて市中での感染者の増加する速度が10%程高いとの報告がある旨、記載されていると承知しております。感染性や重症度等の特性については、さらなる知見を収集していく必要があると考えております。

 引き続き、諸外国の状況や知見等も収集しつつ、検疫で陽性が判明した全検体について国立感染症研究所によるゲノム解析を実施するとともに、国内におけるゲノムサーベイランスにより、変異株の動向等の監視を続けてまいりたいと思っております。

 国民の皆様におかれては、4月は多くの人が集まる行事が行われるとともに、就職、進学と移動が多くなる季節であることから、感染率の高い行動を控えて、マスクの着用、手洗い、三密の回避や換気などの基本的な感染防止策の徹底をお願いしたいと思っています。
記者:
新型コロナの4回目接種についてお伺います。欧州医薬品庁は対象年齢を80歳以上としましたが、改めて国内での接種の必要性、対象年齢、接種間隔について大臣のお考えをお聞かせください。
大臣:
新型コロナワクチンの4回目接種については、3月24日の審議会で議論をしております。4回目接種の特例臨時接種としての実施に向けて、3回目接種を受けた全ての住民に接種機会を提供することを想定して自治体が準備を開始すること、については、適当とするご意見をいただいて、そういう方向で今、各自治体に準備を始めていただいております。
 
これは全額国費の事業でありますので、準備を始めていただいておりますが、委員からは、有効性・安全性の議論も十分に行うべきだとか、あるいは、よりハイリスクの方に、医療介護従事者等が含まれるわけですが、対象を絞るべきではないかとか、いろいろなご意見が出された状況になっています。
 
 4回目接種については、行うか行わないかを含めて、仮に4回目接種を行う場合の対象者や、3回目接種からの適切な接種間隔等も含めてワクチンの有効性・安全性、効果の持続期間等に関する最新の科学的知見を踏まえて、引き続き検討することが適当とされております。
 
 引き続き、専門家のご意見も踏まえつつ、最新の科学的知見や諸外国の対応状況を注視しながら、4回目接種を行うか否かも含めて検討を進めてまいりたいと思っています。
記者:
水際対策が1万人に緩和されますが、それはXE株の対策というのも現状のままということなのでしょうか。今後、科学的知見がまとまってきた場合、対策を強化する可能性はあるのでしょうか。
大臣:
今後の対応については、これからまたXE株の調査の状況を踏まえて検討することになります。今のところは、1件水際で発見されたという状況でありますが、今後、いろいろな知見の状況、各国の状況も踏まえて今後対応していきたいと思っています。今の段階で、特にどういう方向で動くということを決めているわけではありません。

(了)