後藤大臣会見概要

(令和4年4月1日(金)8:38 ~ 8:43 衆16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
特に冒頭発言はありません。

質疑

記者:
新型コロナの感染者数が、東京をはじめとして全国的に再び増える傾向にあります。政府はまん延防止等重点措置を解除したばかりですが、現状の認識と今後の必要な対策についてお聞かせください。
大臣:
足元の感染状況については、3月30日のアドバイザリーボードにおきましても議論になりまして、新規感染者数は、全国的に見れば、1か月以上にわたって実効再生産数や今週先週比が1以下で、緩やかな減少が続いていますが、この数日の1週間の移動平均は増加傾向になっているということです。
 先週の連休による数値への影響には注意が必要だと。三連休があったので、その間検査数だとかいうことで、新規感染者の数がちょっと従来とは違う動きをしておりますので、こうした連休による数値の影響に注意が必要であって、この増加傾向がリバウンドに繋がるかどうかはそうしたことも含め、感染状況は引き続き注視していく必要があるという分析・評価がされているところです。
 そしてそれに加えて東京都、東京都周辺で感染力がより強いBA.2への置き換わりが進んでいるという報告も出ておりまして、その動向にも注視していく必要があると考えています。
 政府としては、引き続き最大限の警戒を保ちながら、感染者が再び増加に転じた場合にも、昨年11月にお示しした「全体像」の保健医療提供体制をしっかりと稼働させていく、そして、新しい(変異)株も含めて必要であれば、これまでの考え方にとらわれずにしっかりと対応していく、そのことに尽きると思っております。
 それから最後にいつも必ず申し上げていることがありまして、国民の皆さんにおかれては入学式など多くの人が集まる、そういう行事が行われる時期になります。
 就職や、あるいは進学で移動する機会も多くなるということなので、感染リスクの高い行動を控えていただいて、手洗い、マスクの着用、3密の回避、また換気など、基本的な感染防止対策を引き続きよろしくお願い申し上げたいということであります。
記者:
FDAが4回目接種を許可しました。日本でも2か月以内の準備の指示が出て、審議会での議論も始まっていますが、4回目接種の必要性や展望について、大臣のお考えをお聞かせください。
大臣:
4回目接種につきまして前回、先日の3月24日の審議会で議論になりました。その中で、4回目接種の特例臨時接種としての実施の準備をするということで、3回目接種を受けた全ての住民に接種機会を提供することを想定して、自治体が準備を開始することについてはご了解をいただきました。
 これはあくまで4回目接種を行うときに備えての準備をしておくということで、その事をだいたい自治体に2か月ぐらいは準備、接種券の印刷等かかるので、全額国の費用でもありますし、予算は国が持つので、そういうことで準備をしておいてほしいということを申し上げました。
 委員からは、そもそも有効性・安全性の議論をしっかりするべきではないかとか、4回目は、よりハイリスクの方に打った方がいいのではないかとか、様々な意見が出ておりまして、4回目接種については、そもそもそれを行うかどうか、それから、4回目の接種対象をどうするか、また、適切な接種間隔をどうしていくのか、そうしたことも含めて、ワクチンの有効性・安全性、効果の持続期間等、そういうことを、最新の科学的知見で判断した上で引き続き検討する、ということが適当とされております。
 引き続き専門家のご意見も踏まえつつ、最近の科学的知見や諸外国の動向等も注視しながら、4回目の接種を行うか否かを含めて、検討を進めていくという立場であります。

(了)