後藤大臣会見概要

(令和4年3月22日(火)8:40 ~ 8:47 院内大臣室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
特に冒頭発言はありません。

質疑

記者:
18都道府県で出されていたまん延防止等重点措置が昨日全て解除されました。一方で、新規感染者数や病床使用率は高止まりしている地域もあります。
 感染力が強いBA.2系統への置き換わりですとか、新年度を前に人の移動、接触も増えるということで増加が懸念されています。感染再拡大を防ぐための対策としてどのような対策を考えていらっしゃいますか。
 また、第5波のあとには第6波に備えた「全体像」の策定がありましたが、第6波の対応を検証した上で第7波に備えた対策の策定をするお考えはありますか。お聞かせください。
大臣:
まん延防止等重点措置によりまして、飲食店や関係の事業者をはじめ国民の皆様に大変ご負担をおかけしてまいりましたが、国民一人一人の感染防止への取組、自治体、医療・福祉関係者のご努力によりまして、18都道府県にて昨日21日をもって解除することとなりました。国民の皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

 全国的な感染者数はピーク時の半分程度にまで落ち着きまして、病床使用率や自宅療養者数も地域差はあるものの明確な低下傾向が確認されております。
 一方、専門家からは、今後、既存のオミクロン株がBA.2に置き換わることで再度増加に転じる可能性も指摘されておりまして、引き続き、高い警戒感を持って感染状況を注視しつつ、必要な対策をとっていく必要があると考えております。

 特にこれから年度末や新年度を迎えるにあたりまして、卒業式、春休み、入学式や花見など、多くの人が集まる行事が行われるとともに、就職や進学を機会に移動が多くなる季節となります。
 これまでこのような機会をきっかけに感染が拡大したことから、国民の皆様におかれては感染リスクの高い行動を控え、マスクの着用、手洗い、3密の回避や換気などの基本的な感染防止策の徹底を心がけていただきたいとお願い申し上げます。

 昨年11月に取りまとめた「全体像」は最悪の事態を想定して感染拡大に備えるとともに、病床の確保のみならず、自宅療養者への対応を含めた保健・医療提供体制の強化を行うとともに、ワクチン、検査、治療薬の普及による予防・発見から早期治療までの流れを更に強化するなど、幅広いリスクに対応可能な体制の整備に向けた取組を総合的に進めるものでありました。

 その中で、現在オミクロン株の特徴を踏まえまして、大きく3つの方向性に沿って対策の重点化・迅速化を図ってきております。
 第一に、「高齢者等、ハイリスク者への備え」として重症化リスクの高い高齢者への追加接種や高齢者施設における感染対策の医療支援の強化を進めています。
 第二に、「軽症・無症状患者等、医療を必要とする方のアクセスの確保」として、診療・検査医療機関の公表や拡充、自宅・宿泊療養者への医療支援体制の強化を進めています。
 第三に、「社会経済活動の維持」として、一般の事業所等については保健所による一律の濃厚接触者の特定や行動制限を行う必要はないものといたしました。

 今後、再度感染が拡大に転じた場合にも「全体像」で準備してきた保健・医療提供体制をしっかりと稼働させていくこと、これを基本としつつ専門家のご意見を伺いながら、新たなウイルスや感染状況に応じた積極的かつ迅速な対応を講じていきたいと考えております。
記者:
冒頭の質問に関連して、今日からまん延防止が終わりまして、特にお酒を伴う飲食店、お店の方もこれでやっとお店を開けられますし、お客さんの方もこれでやっと飲みに行けるというような形で非常に期待している声をよく聞くのですが、やはり経済のためにこれから気をつけながらも、どんどん飲食店を活性化していくべきだとお考えなのか、それともまだしばらくはセーブしていくべきなのか、そこについて大臣、感染防止ということの観点からどのようにお考えでしょうか。
大臣:
感染防止対策と経済を復活させていくというのは、これは両立すべき課題だと思います。ですから行動制限だとかいろいろな行動規制等については、今徐々に解除していっているわけですから、そういう解除はできる限り基本的な感染対策と両立できるようにそれぞれの皆さんに注意をしていただきたいと思っております。
 特にちょうど21日解除になりましたが、これから春休み、そして新学年、新しい就職、そういう意味で花見等の行事もあります。
 ですから、そういう時に十分に3密を避けるだとか換気をするだとか、基本的な感染対策を守りつつやっていただきたいと思っています。
記者:
コロナ以前と同じように飲みに行けるわけではないということでしょうか。
大臣:
飲みに行くこと自体がいけないと言っているわけではありませんが、その際に十分に基本的な感染対策を気をつけながらやっていただきたいということです。

(了)