後藤大臣会見概要

(令和4年3月15日(火)9:30~9:37 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
冒頭は無しです。

質疑

記者:
現在の医療の状況についてお伺いします。全国的に医療の状況というのは、病床使用率が低下傾向ですが、一方で、アドバイザリーボードでは一般医療や救急医療の負荷というものが指摘されています。今月21日にまん延防止措置というものは期限を迎えますが、仮にこれが解除となった場合の医療への負荷、どのように影響を与えるかをどう考えるか、大臣のお考えをお願いいたします。
大臣:
今般のオミクロン株による感染拡大というのは、一年の中でも最も救急患者や入院患者さんが多い時期にあたりまして、濃厚接触者が、あるいは保育園の休園などで出勤できない医療従事者がたくさん出たことや、あるいは各医療機関がコロナ病床の確保のために最大限努めていただいた結果として、相対的に一般病床が減少していたことなどの理由によりまして、救急を含めコロナ以外の患者の受け入れが難しいケースとなっていたと認識しています。
 こうした課題については、柔軟な病床活用のために、コロナ病床にコロナ以外の患者さんを受け入れることが可能であることや、また医療従事者の濃厚接触者の場合は、毎日検査をすることによって継続勤務が可能になるようにしたことなど周知しまして、更なる受け入れを促進するための一時的な救急患者を受け入れる病床確保のための450万円の措置等も含めて皆さんにご協力をお願いしてきたということだと思っています。
 こうした取組みもあって、コロナが疑われる方も、疑われない方も、救急搬送の受け入れが困難なケースというのは減少傾向にあると。今週もおそらく減少すると思います。
 
 まん延防止等重点措置の期間延長の有無については、今、自治体の要請も踏まえて、政府として判断するものではありますが、それがたとえ解除される場合であっても、感染状況やコロナ以外を含む医療の状況を注視して、引き続き医療提供体制の確保に万全を尽くしていきたいと思っています。
記者:
この年度末でオミクロン株のBA.2というものがアドバイザリーボードでも置き換わりというものが指摘されてますが、今後、感染状況とか置き換わりが進んで、また再び感染者の数が増加に転じるような兆しが見えた場合、どのような対策が必要と考えるか、大臣のお考えをお願いします。
大臣:
オミクロン株のうちBA.2系統については、アドバイザリーボードにおいても議論されておりまして、検疫や国内で検出されていることから今後BA.2系統への置き換わりが進むとの推定も示されています。
 また、BA.1系統との比較について言えば、感染性がより高いのではないかとか、一方で、入院リスクや重症化リスク、ワクチンの予防効果などについては差がないのではないかというような報告もなされています。
 引き続き、高い警戒感を持って感染状況を注視していきたいと思っています。

 これまでも昨年の「全体像」の作成以降、オミクロン株の性状に合わせて全体像を追加・強化し、また迅速な実行に努めてきたわけでありますが、今後、BA.2系統などまた新たな変異株も含めて、感染者数が再び増加に転じた場合にも昨年11月に取りまとめた「全体像」で準備してきた、保健・医療体制をしっかりと稼働させることを基本としつつ、専門家のご意見を伺いながら必要であればこれまでの考え方にとらわれることなく適時果断に対応していきたいと思っています。
記者:
先ほど冒頭質問のまん延防止措置の解除後の医療負担についてですが、現在、大阪府の病床使用率が6割と、逓減のトレンドにはあるものの、絶対値として非常に高い状況にあり、自治体の方は解除しても構わないという判断で、なおかつ負担が軽減しているというような状況であれば、この6割という段階でも解除しても医療体制自体の負担は許容範囲内だとお考えでしょうか。
大臣:
自治体の要請も踏まえて期限延長を判断していくということであります。また、今ご指摘のあった大阪との調整自体については、内閣官房の方で一義的にやっておりますので、私の方からはそれぞれの地域の事情に合わせて、自治体の要望も踏まえて、しっかりと調整していく、ということに留めさせていただきたいと思います。

(了)