後藤大臣会見概要

(令和4年3月1日(火)9:37~9:42 院内大臣室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について


大臣:
それでは、まず最初に私の方から、本日、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案が閣議決定されました。
 この法律案は、感染症に対する我が国の危機管理強化の観点から、緊急時に新たな医薬品等を速やかに薬事承認する仕組みの整備、処方情報及び調剤情報の一元管理を可能とする電子処方箋の仕組みの整備について措置するものであります。
 本国会において速やかにご審議をいただくよう、お願いをしたいと考えております。以上です。

*参考付記:大臣冒頭発言に関する参考資料等はこちら

手話付きの会見動画は(手話付き)【厚生労働省】厚生労働大臣記者会見(2022年3月1日)(厚生労働省 / MHLWchannel )からご覧ください。

質疑

記者:
今日から水際対策が緩和されますが、海外ではオミクロンの亜種のBA.2の流行が懸念されていますし、また入国者の数も今日から5,000人に引き上げられます。水際機能というものを今後どのように維持していくのか、お考えあればお願いします。
大臣:
オミクロン株の科学的知見が徐々に蓄積されてきまして、内外の感染状況が変化する中で、本日から水際対策の骨格を段階的に緩和していくという方針です。入国者の増加に向けまして、事前にWeb上で検疫手続や審査を行える「ファストトラック」の運用を開始しているほか、検疫所職員の確保や業務の一部の外部委託など、様々な工夫を講じて水際対策に必要となる検疫体制の強化も図っているところです。
 そういう今状況でありますが、今後BA.2系統を含め海外からの変異株の流入リスクに対応するということも考える必要がありますし、引き続き各国の感染の状況をよく評価することや空港検疫での入国時検査と陽性検体に今全ゲノム解析をしておりますので、それを継続して適切なリスク管理を進めていきたいと考えています。
 今後につきましてはオミクロン株の科学的知見に基づきまして、内外の感染状況、入国需要の動向、検疫体制の整備、実施状況、そうしたものを総合的に勘案して、段階的に国際的な人の往来を増やしていく考えでありますが、あくまでBA.2だとか、新たな感染が、変異株等が発生するとか、そういうときになればまたしっかりとリスク管理を機動的に行っていくということだと思います。     
記者:
旧優生保護法の関係でお伺いしたいのですが、3月8日に上告の期限を迎えます。現在の検討状況を教えていただけますか。
大臣:
まず旧優生保護法については、この法律に基づいて、またあるいはこの法律の存在を背景として、多くの方が、特定の疾病や障害を理由に生殖を不能にする手術等を受けることを強いられ、心身に多大な苦痛を受けてこられたことについて、厚生労働省としても真摯に反省して心から深くお詫びを申し上げる次第です。
 そういう立場をまず申し上げた上で、平成31年には超党派の議連におきまして法律案が取りまとめられまして、国会においても全会一致でこうした方々への一時金支給の法律が定められております。
 政府としてこのような事態を二度と繰り返さないよう、最大限の努力を尽くしていくとともに、引き続き、旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた方に対しまして、一時金支給法に基づきまして、着実な一時金の支給に取り組んでいきたいと考えております。
 その上で、ご指摘の訴訟につきまして、2月22日の大阪高裁において、国の控訴人らに対する責任を一部認める判決が言い渡されたことを承知しております。今後の対応については、今関係省庁と判決の内容を精査しておりまして、適切に対応してまいりたいと思っています。
記者:
一点だけ追加で、除斥期間ですが、今回は適用されないと判決では示されたわけですが、このあたりについての受け止めは。
大臣:
その辺のことも含めて、除斥期間の起算点、適用の有無等、法律的な議論もあります、そうしたことも含めて関係各所と相談をして今後の対応を考えていきたいということです。

(了)