田村大臣会見概要

(令和3年6月11日(金)8:44 ~ 8:51 衆16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について


大臣:
おはようございます。今日は1件ご報告です。6月9日でありますけれども、建設アスベスト被害に対する給付金等の支給に関する議員立法でございます、「特定石綿被害建設業務労働者等に対する給付金等の支給に関する法律案」が成立をいたしました。改めて建設アスベストの被害者の方々、また、ご遺族の方々に、心からお詫び申し上げます。
 また、与党の皆様方、大変なご尽力をいただき、更には国会では各会派を超えたご賛同ということでございまして、本当に速やかな対応をいただきましたことに改めて感謝申し上げたいと思います。
 今後この法律の趣旨を踏まえた上で、施行に向けて万全を期してまいりたいと思います。私からは以上です。

手話付きの会見動画は(手話付き)【厚生労働省】厚生労働大臣記者会見(2021年6月11日)(厚生労働省 / MHLWchannel )からご覧ください。

質疑

記者:
パブリックビューイングについて、埼玉県と千葉県が開催しない方針を明らかにしました。知事会や専門家も中止すべきという意見もありますけれども、大臣、以前からご自宅で、というお話もされていますけれども、改めて、パブリックビューイングやスポーツバーでの観戦も含めてご見解をお願いいたします。
大臣:
適切なご判断をいただいているな、と思います。他の地域も専門家の方々に入っていただいて、適切なご判断をいただくのだと思いますが、やはり前も申し上げましたけど、今回のオリンピックはコロナと闘っているオリンピックで、アスリートの皆様も本当にこの1年間、大変なご苦労をされて、東京にお越しいただくということになるのだと思います。
 もちろん、それぞれのフィールドの上では、それぞれの選手の方々は競技という場で戦っておられるわけでありますけれども、ただこれはまさにコロナと闘ってきたこの1年であったわけでありまして、このオリンピック、アスリートの皆様方から勇気をいただく中で、我々もコロナと闘っていかなければならない、それはまさに感染を増やさない、拡大させない、重症者を増やさない、こういう闘いなのですよね。
 そういう意味からいたしますと、やはりご自宅で、いつもおられるご家族と、ぜひともアスリートの戦いというものを応援いただきたいなという思いであります。
 いろいろなところでお酒を飲みながら、リスクの高いような形で外に出られて応援されると、また感染が拡がる可能性がありますので、是非ともそういうことはお避けいただいて、みんなで熱くなっていただくのはいいのですけれども、感染リスクのない中での応援というものをお願いしたいと思います。できればご自宅で応援いただきたいと思います。
記者:
アドバイザリーボードで東京の繁華街の人流が増えているというご指摘がありました。20日で宣言の期限を迎えますけれども、期限での解除は可能とお考えでしょうか。また、何らかのその後の対策が必要とお考えでしょうか。
大臣:
今の現状は、増えてきたその波と同じように下がってきているということで、そういう意味では、本当に皆様方のご努力をいただきながら緊急事態宣言の下で、東京も下がってきている最中でございます。
 一方で、やはり人流の方が、特に夜の人流が徐々に増えてきているというのは非常に心配でして、アドバイザリーボードでもそういうご心配の声がありました。
 私も、このままでいくと下げ止まり、そして前回の緊急事態宣言中に増えてきたということもございますので、そうならないように、本当に都民の皆様方を始め、感染地域の皆様方には一段のご努力というものをお願いしたいと思います。
 20日に向けて解除ができるかどうかに関しては、アドバイザリーボードでもいろいろな評価をいただいておりますし、また、分科会等の先生方のいろいろなご意見もあると思います。しっかりとご意見をお聞かせいただきながら、最終的には判断していくことになろうと思います。
記者:
医療的ケア児や、家族を支援する法律が今日の参議院本会議で可決・成立する見通しとなっておりますが、この法律についての意義と、今後学校に看護師の配置など人材確保や育成なども求められ、こういうところの確保も課題になってくるかと思いますけれども、どのように支援していかれるお考えでしょうか。
大臣:
やはり医療的なケアが必要な方々・お子さんが、安心してそれぞれの場所でいろいろな学びをしていただく、保育施設等で保育を受けていただく。こういうことは非常に重要だと思います。
 今までも厚生労働省は、看護師の皆様方の配置でありますとか、対応いただく保育士の皆様方の配置・支援をしてまいりました。法律、こういう形で成立いただければ、更なる体制の整備というものに我々も力を尽くしていかなければならないと思いますし、医療的ケア児支援センターの方も専門人材を含めてしっかりと相談ができるような体制を各都道府県につくっていただかなければなりません。
 それに対しましても、今もアドバイザー(コーディネーターの配置)等、支援をさせていただいておりますけれども、しっかりと対応していかなければならないと思っております。
記者:
五輪の開催については、大臣は火曜日の閣議後の会見で、感染者の数をなるべく抑えることが開催の大前提だとおっしゃいました。その大前提というのは、具体的なステージ判断でいうと、ステージ2なのか、3なのか、その辺の想定はいかがでしょうか。
大臣:
これは、できる限り下げていく、ということです。ステージ3だとか、2というよりかは、本当にできる限り下げていかなければならないということだと思いますし、併せてオリンピック開催をしたときのリスクをできる限り下げるということも必要です。
 よく、尾身先生もおっしゃられますけれども、どうやってリスクを減らした大会にしていくか、ということ、私は(これが)まさに今回のオリンピックの意義そのものだと思うのです。
 リスクを下げて、コロナと闘って、それでもオリンピックの中において、コロナと闘う勇気をもらう、これが(意義)そのものなので、オリンピックをやって感染が増えるようになるということは避けなければなりませんから、そのためにもまずは、最大限感染者を減らしていく、これがまずは大前提です。
 その上でオリンピック期間中、リスクを最大限下げるということが必要だと思いますので、それに向かってそれぞれいろいろな立場からご提言をいただけると思いますし、政府の中でもそういうことを考えながら組織委員会、また、IOC、東京都等と協力をしながら対応をしていかなければならないと思っております。

(了)