田村大臣会見概要

(令和3年4月9日(金)8:40 ~ 8:50 衆16委員室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日、私からは何もございませんので、ご質問がございましたらお受けいたします。

質疑

記者:
感染状況についてお伺いします。今の分科会でまん延防止等重点措置について議論されていますが、これら地域を含めて、現下の感染状況のご認識についてお聞かせください。
大臣:
やはり関西圏中心に非常に伸びてきているということと、それから変異株ですね。特にN501Yを中心に、猛烈にと言った方がいいかも分かりませんが、関西圏で広がっているということ。
 それから東京でもやはり安定的に伸びてきています。そういう意味で、まん延防止等重点措置を東京都が求めておられて、今、分科会に諮っている最中だと思いますけれども、これに関しては、そういう要請があるということで、それを前提に今日ご議論をいただいた上で最終的な判断を下すということになろうと思います。
 いずれにいたしましても、東京ではN501Yはそれほど関西より多いわけではありませんが、しかしE484Kの方が増えてきているという現状もありますし、もう感染状況の数字自体が安定的に伸びてきておりますから、そういう意味からいたしますと、しっかりとした強い対応をしなければならないということは事実でございますので、まん延防止等重点措置という形になれば余計にでありますけれども、より厳しい対応を取っていくということになると思っております。
 全国的に見ても、やはり収まっているという状況ではございませんから、より全国的にも注視していく、それほど伸びていない地域もいつクラスターでいきなり感染者が増えるか分かりませんから、やはり病床等をしっかりと確保いただく準備、これは全国的にしていただかなければならないと思っております。変異株の動向も我々しっかりと注視をしながら、必要な対応を進めてまいりたいと思っています。
記者:
関連してですが、来週から高齢者向けのワクチン接種が始まりますが、今のこうした感染状況を踏まえて、ご懸念があるとすればどのような点を懸念として挙げられるかお聞かせください。
大臣:
接種体制を今各自治体で組んでいただいていますが、接種するためには、やはり接種を行っていただく方々、医師・看護師を確保していかなければなりません。
 各団体と協力という形でいろいろな話合いをさせていただいておりますし、総理は中川日本医師会会長ともお話しされる中において、協力をいただくということになりますが、各地域それぞれご事情があると思います。
 しっかり我々も状況を把握しながら、接種体制を整えていただけるように、国としても自治体と協力していきたいと思っています。
記者:
ワクチンの高齢者接種に関連して質問します。政府分科会の尾身会長は、高齢者に届く6月頃までが正念場という言い方をされております。このワクチンが、今後行き渡った後の感染状況や社会の姿について、大臣はどのように考えていますでしょうか。緊張感ある生活を強いられていますけれども、これが日常に戻っていく傾向になるのでしょうか。
大臣:
高齢者の方々のワクチンという意味では、6月末までに全員2回打てるだけの供給量が入ってくる予定であります。6月末すぐに全員が2回目を打ち終わっているという状況にはなかなかならないと思いますが、7月、8月の早い時期にはもう体制が整っているという、そういう状況を作っていかなければならないと思います。なるべく早く、2回接種をいただきたいなと。
 そうなれば、リスクの高い方々には一定程度ではありますが、重症化を防げます。一方、N501Yが比較的若い方々でも重症化をするということが言われております。
 昨日、分科会の方でもそういう議論もあったわけでありまして、そういう意味では、高齢者の方々がワクチンを2回打ったからといって安心ができないわけで、若い方も含めて、やはりこれからも感染リスクの高い行動を避けていただくということは、これはまだ当分続きますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
記者:
アストラゼネカのワクチンに関しては欧州EMAが、その関連性を認める調査結果を出されたと思うのですが、こちらに関して、日本としてはどのように評価していく予定でしょうか。
大臣:
まだ日本では審査中であり、承認しているわけではありませんし、今すぐというわけでもありません。ただ、EMAがそういうようなお話をされたということは承知しておりますが、一方でベネフィットの方がリスクよりも勝っているので打っていただきたいとも言われているということですから、たぶんヨーロッパでは、アルトラゼネカのワクチンも含めて欧州医薬品庁として推奨をされているのだと認識をしています。
 いずれにいたしましても、PMDAの方で今審査の途中でございますから、安全性・有効性というものをしっかりと確認いただきたいと思っております。
記者:
ちなみにそのPMDAの審査期間への影響というものはどのように見込まれますか。
大臣:
それはいただいたデータを見ながら判断しているのだと思いますから、もちろんそういうようなコメントがあったということはPMDAの方も認識はしているのだと思いますけれども、今まで通りしっかりと審査をいただくということだと思います。
記者:
国立感染症の方で先月送別会を開いていたことがわかったということで、処分の必要性など大臣のご認識があればお願いします。
大臣:
まさに専門家中の専門家の方々で、積極的な疫学調査等をやっていただくような方々を養成している、そういうところであります。しっかりとマスクをしながら会合をやっておったということで、そういう意味では感染を防ぐための対応はしっかりやっていただいておったということであります。
 ただですね、若干ではありますけれどもお酒が出ていたということで、これは国民の皆様方から見れば、やはり疑念を抱かれることでございますから、そこに関しては厚生労働省の方から厳しく注意はさせていただきました。疑念を抱かれないように気を引き締めて対応いただきたいと思います。

(了)