田村大臣会見概要

(令和3年3月26日(金)8:41 ~ 8:46 院内大臣室前)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日は時間が限られており申し訳ありません。冒頭2件ご報告いたします。昨日1,910名の新規感染者ということで、一週間移動平均が1,460名となっており、先週と比べると増加傾向にあります。特に、大阪府、宮城県の一部の地域では、増加傾向が顕著であるということで、我々は非常に危機感を持っています。
 緊急事態宣言は解除になりましたが、新型コロナとの戦いは終わったわけではありません。
 そういう意味では、我々政府も検査を更に拡充していく。特に変異株に関してはスクリーニング検査の率を上げていく、今40%を目指していますが、40%で終わりということではなく、できる限り多く、可能な限り、スクリーニングの率を上げていきたいと思っています。
 あわせて、各飲食店に対していろいろな形で啓発をする、見回っていただくという活動も更に強化していきたい、そのお願いも各自治体にしていきたいと思っています。
 さらに、飲食店などのBGMの間に啓発をお願いするようなアナウンスも入れさせていただきたいと思っております。とにかく、政府もあらゆる形で感染拡大防止に向かって努力をしてまいりたいと思っております。国民の皆さま方にも、是非ともご協力をお願いしたいと思います。
 緊急事態宣言までにまん延防止措置などがありますが、我々としては、緊急事態宣言は何としても出したくない、これは前回も国民の皆さま方に大きな生活の制限をおかけしましたし、大変申し訳ないことです。
 ですから、何としても出したくないという思いでありますが、しかし感染拡大が広がった場合には出さざるを得ないということもあり得るわけです。どうか国民の皆さま方にはこのような事態にならないようにご協力を重ねて心からお願い申し上げたいと思います。     

 もう1点ですが、雇用調整助成金及び休業支援金の5月、6月の2ヶ月間の取扱いについて、昨日プレスリリースいたしました。具体的には、2月12日であったと思いますが、「新たな雇用・訓練パッケージ」でお示ししたわけですが、5月、6月の休業等に関しては、感染拡大している地域と特に業況が厳しい企業については、引き続き、今まで通り10分の10の助成率ということで1月4日からやっている対応を継続したいと思っておりますが、それ以外に関しては段階的に本則に向かって縮小していくということです。
 しかし、申し上げましたとおり、厳しい企業、それから地域に関しては、継続して対応させていただきたいと思います。
 併せて休業支援金・給付金の申請期限の延長ですが、これも昨年の4月から昨年分に関しては3月末までとしておりましたが、これも昨日国会の予算委員会でも検討していると申しましたが、いよいよこの月末を迎えておりますので、5月末まで申請期限の延長をさせていただきたいと思っております。私からは以上です。

※上記のほか、配布を以て発言とした1件
(「アルコール健康障害対策推進基本計画」の変更について)
アルコール健康障害対策推進基本計画の変更が、本日、閣議決定されました。新たな第2期計画では、「飲酒に伴うリスクの知識の普及と不適切な飲酒を防止する社会づくり」及び「切れ目のない支援体制の構築」を重点課題に掲げ、アルコール健康障害の発生・進行・再発の各段階に応じた防止対策を適切に講じることとしております。
 新たな計画に基づき、関係省庁と連携の下、アルコール健康障害対策をさらに推進してまいります。

質疑

記者:
マイナンバーカードと保険証の接続の不具合のことで、3月末本格稼働となっていましたが遅れが出ると言われておりますが、大臣の受け止めといつぐらいに本格運用できそうかを教えてください。
大臣:
これはプレ運用ということで、3月4日から試行的にやってまいりました。やる中で、いろいろなことが分かってきたのですが、マイナンバーが保険者においてしっかりと紐付けができていないということがあります。これを修正いただかなければなりません。
 それから、被保険者番号の表示がばらばらでございまして、これがなかなか読み取れないということがありますので、これもしっかりと直していかなければならないと思います。
 もう1つは、新型コロナウイルス感染症の拡大等がございまして、半導体が不足しております。パソコン等の端末がなかなか手に入りづらいということもお聞きしております。
 そういうことを総合的に判断して、安心して運用いただけるように、ということで、プレ運用期間を延長させていただいて、本格的実施は10月目途ということで今計画をしております。
記者:
感染者のリバウンドが大変懸念される地域もありますが、感染状況を評価するアドバイザリーボードは開催予定でしょうか。なければその理由も教えてください。
大臣:
これは緊急事態宣言を解除した後という意味では、まだその結果というもの、今はそれ以前の状況が今表れてきているわけですので、そういう意味では今週というより来週しっかり開催させていただいて、緊急事態宣言以降どのような状況が見られるかということも含めて、いろいろと人の動き等も集計されてくると思いますから、そういうものを中心にご議論いただきたいと思います。
 それとは別に、今の感染の状況がそれ以前の状況、つまり緊急事態宣言の下において若干増えてきていたのであろうということが今表れてきていますので、それに関しては専門家の方々のご意見もいただきながら密に連携を取ってということで、西村大臣のところで対応いただいております。

(了)