田村大臣会見概要

(令和2年11月24日(火)  9:39 ~ 9:43 省内会見室)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日はこちらから3件ご報告がありますが、時間の関係上、紙で配布させていただきましたので、そちらをご覧ください。それでは質問をお受けいたします。

※以下、配布を以て発言とした3件
(病床・宿泊療養施設の確保と入院措置の対象について)
 病床や宿泊療養施設に関しては、各都道府県において、事前に確保計画を策定 し、地域の感染拡大の状況に応じ、計画に沿って、病床の確保をはじめとして様々な取組を行っていただいております。
 一方で、新型コロナウイルスの感染状況については、11月以降増加傾向が強まり、2週間で2倍を超える伸びとなり、過去最多の水準となっており、最大限警戒すべき状況にあります。
 こうした状況を踏まえ、病床や宿泊療養施設の確保に関しまして、確保計画に従って現在確保すべき病床等を着実に確保するとともに、感染状況の動向も踏まえつつ、フェーズの移行が速やかに行われるよう、早め早めの準備を行うこと、その際、都道府県全体の動きだけでなく、都道府県内において感染が急拡大している地域があれば、そうした地域ごとの病床、宿泊療養施設の確保状況を改めて確認しつつ、病床・宿泊療養施設の確保を着実に行うこと、10月の政令改正により、入院勧告できる対象の明確化を行っていることに改めて留意すること、病床確保や都道府県全体の入院調整に最大限努力したうえで、なお、病床がひっ迫する場合には、入院勧告できる対象者のうち、医師が入院の必要がないと判断し、かつ、宿泊療養施設等において丁寧な健康観察を行うことができる場合には、そのような取扱として差し支えないことを徹底いただくよう、22日に事務連絡を発出し、各都道府県に依頼させていただきました。
 引き続き、国民の命と健康を守るという強い決意の下、地方自治体と緊密に連携しつつ、万全の対策を講じてまいります。

(プログラム医療機器の審査迅速化について)
 革新的プログラム医療機器の承認審査体制の充実強化についてご報告いたします。プログラム医療機器については、昨今、患者さんの行動の変化を促すことにより疾患の治療を行うものなど、様々な製品の開発が進められており、最近では、禁煙治療補助アプリが世界に先駆けて承認されています。
 このような革新的プログラム医療機器については、更なる実用化の促進が期待されており、総理からは、10月23日の経済財政諮問会議において、最先端の医療機器の審査の迅速化を図るようご指示いただいております。
 具体的な対応としては、萌芽的シーズの早期把握と審査の考え方の公表、相談窓口の一元化、プログラム医療機器の特性を踏まえた審査制度の検討、早期実用化のための体制強化等を行うこととし、可能な施策から順次実施して行くこととしています。
 現在、規制改革推進会議でも指摘がありますが、その対応にも繋がるものと考えております。

(小学校休業等対応助成金に係る特別相談窓口の開設について)
 厚生労働省では、今般の新型コロナウイルス感染症に関する対応として、小学校等の臨時休業等により仕事を休まざるをえなくなった保護者の皆さんを支援するため、小学校休業等対応助成金制度を設けています。
 9月30日までの休暇に関する申請期限が12月28日となっているため、本日から 12月28日までの期間、都道府県労働局に「小学校休業等対応助成金に係る特別相談窓口」を設置します。
 特別相談窓口では、労働者の方からの「企業にこの助成金を利用してもらいたい」等のご相談内容に応じて、事業主への特別休暇制度の導入や、助成金の活用の 働きかけを行うとともに、事業主の方の申請手続きに必要な申請書類の作成支援を全面的に行います。

質疑

記者:
新型コロナウイルスについて、感染拡大が続いていますが、これに関する大臣の受け止めと感染防止策について、併せて本日閣議後に菅総理からどのような指示があったかも含めてお願いします。
大臣:
過去最多の水準になってきております。大変警戒をする必要があると思います。特に、病床が厳しくなってきている地域があります。お配りしたように、病床確保について各都道府県にお願いしました。
 それぞれの病床、例えば今十分に空いているところも、1週間、2週間で埋まる可能性があります。それから、今もう既に病床等がかなり逼迫しているところは、計画に則ってしっかりと病床確保を早急にやっていただきたいということであります。
 いろいろと当初予定している病床数があってもすぐにそのベッドを使うことができないということがままあります。それは患者が入っている場合もありますし、人員を確保しなければならない場合もあります。いろんな場合が想定できるわけですが、そういう意味で急激に増えても対応できる準備をしておいてくださいというようなことを今回発出しました。
 感染拡大に対していろいろ留意しなければならない点がありますが、まずは人の命ということを考えると、コロナ用の病床、それから重症化したときの病床をしっかり確保していただくことが一番でございますので、それを改めてお願いしました。
 それから、マスクの徹底です。特に感染するところはもう大体分かってきていますので、マスクを外してしゃべる、お酒を飲んだりご飯を食べる、こういうところで飛沫が飛ぶ、特に換気の悪いところ、こういうところは特に、でありますが、飲食の時も、マスクをなるべくしゃべるときには着けていただいて、是非とも年末に向かって忘年会シーズンになってきておりますので、よろしくご協力のほどよろしくお願いいたします。
 それから、今日の官邸でのいろいろな話ですが、これに関してはGo To一連の話の中でのことでございますので、担当大臣から話があると思います。以上です。
記者:
今日政府の全世代型社会保障検討会議が開かれますが、後期高齢者の2割負担について改めて所得の線引きはどういった点を重視するかお考えをお願いします。
大臣:
それは今までも議論いただいていますが、その中でいろいろなご意見をいただいた上で、最終的には全世代型ですから一定程度負担能力がある方々には高齢者の皆さま方にも負担をお願いしていくということになりますが、どの所得層が負担できる、所得能力があるかということはそこでいろいろと議論をいただいた上で最終的に判断をさせていただきたいと思っております。

(了)