田村大臣会見概要

(令和2年11月17日(火)  8:39 ~ 8:45 ぶら下がり)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日は私から冒頭2件ご報告があります。新型コロナウイルス感染症の感染状況、新規感染者については増加傾向が顕著になってきており、こうした中で医療施設、介護施設、こういうところでのクラスターが多発しているという現状があります。このため、医療機関や高齢者施設等の入院、入所の方々、それから医療機関の従事者、介護施設の従事者、こういう方々に対して検査の徹底を改めて都道府県に周知ということで報告をいたします。
 具体的には、感染が広がっている地域、それとクラスターが発生している地域、こういうところでは医療機関でありますとか、介護施設、こういうところに勤務する方、それから入院、入所者全員を対象に、いわば一斉に定期的な検査を行っていただきたいということ。
 それから、入院、入所者の方々は重症化リスクの高い集団に接する医療従事者、介護従事者で発熱や呼吸器異常、また頭痛や全身の倦怠感といった初期症状がある方に関しては、検査の実施に向け、とりわけ積極的に、初期症状があるのにそのまま働いていると感染をさせる可能性が高いので、そういう意味では、積極的に検査をしていただきたいということを改めて都道府県にお願いするということで通知いたしました。
 
 もう1点は、マイナンバーカードの保険証利用の普及に向けた加速化プランについてです。10月29日に加速化プランを公表しましたが、その際医療機関等への更なる導入支援として追加的な財政補助を検討し、早急に結論を出すということにしていました。
 結果として、まだ11月8日時点で導入予定機関が16.9%ということであり、コロナ禍ということもあってなかなか医療機関等も財政的に厳しいということもあるかと思います。そこで、新たに一定の補助上限まで、10分の10で補助をさせていただくということを決定いたします。私からは以上ですので何かありましたらお願いします。

質疑

記者:
コロナの水際対策について伺います。海外からの入国に対する空港検査で偽陰性だった場合に日本だと追跡とか隔離もしくは罰金とかもない状況で、その後の偽陰性だったときの対応が海外と比べて甘いのではないかという指摘がありますが、現状で今の水際対策は十分とお考えでしょうか。
大臣:
偽陰性をなるべく出さないためにということで、海外でPCR検査をしていただいた上で、国内入国時にも検査をするという、これはレベル3以上の対応をしています。その上で、若干今海外からの入国者の対象を広げていますが、基本的にビジネス関係の方々を広げているわけです。
 そこは、2週間待機をしていただくというようなことを前提に入ってきていただいていますが、これは受入機関が責任を持っていただくということで、以前から申し上げていますがペナルティも一応かけさせていただくということですので、2週間の間に発熱をされるなどした場合には医療機関に行っていただいて検査いただくということになりますから、そういう意味では、そこに関してはもちろん企業の言うなればご協力をいただいていることではありますが、一定の対応は取らせていただいていると思っております。
 更にどういう方法があるのか、これからまたいろいろな海外の方が入ってくる機会も増えてくると思いますので、不断にいろいろな検討をしてまいりたいと思います。
記者:
追跡という面で、COCOAの今のインストール状況についての認識、状況評価をお願いします。
大臣:
2,000万弱、1,995万くらいのダウンロードかと思います。どれくらいインストールしていただければ、どれくらいの効果があるかはなかなか分かりづらいですが、より多くの方々にダウンロードしていただきたいと思います。
 それから今言った海外の方々に関しては、このCOCOAもダウンロードしていただいてちゃんと対応いただくということを前提に国内に入ってきていただいておりますので、海外からの方々もしっかりとCOCOAを利用していただきながら、自分の状況をしっかりご報告いただくことになると思います。
記者:
先ほど閣議が終わった後、総理のところへ入っていらっしゃったかと思いますが、どういったやりとりがあったかということと、総理から何か指示があったのでしょうか。
大臣:
全般的に社会保障のお話をしました。これは年末、予算編成が近づいていますので、全般的にいろいろなお話をさせていただいて、現状認識について情報をお伝えさせていただきました。指示とかがあったわけではなくて、現状を総理にご報告をさせていただいたということです。

(了)