加藤大臣会見概要

(令和2年3月24日(火) 8:52 ~ 8:59 ぶら下がり)

【広報室】

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。まず、本日の閣議で、3月25日付で樽見英樹医薬・生活衛生局長が、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長に昇任することに伴い、その後任として鎌田光明東北厚生局長を昇任させます。また、年金積立金管理運用独立行政法人理事長の人事について了解が得られました。4月1日付で企業年金連合会理事長の宮園雅敬さんを任命いたします。私の方からは、以上です。

質疑

記者:
新型コロナで、先週末に阪神間で往来が制限された根拠となった感染者の予測について、改めて誰がどのような立場で自治体に提示したものか、そして、それが厚労省や専門家会議の総意の結論ではないとすれば、そういったことを元に自治体がそういった判断をするということは適当なことなのか、その意見をお願いいたします。
大臣:
少し質問の趣旨が分からないのですが、我々クラスター班から専門家を派遣しています。その派遣をした方が、現地における情報を色々と得ながら、もちろん厚労省の役人も行きますが、現地の方と、どう対応すべきかということを議論している、その中で最終的に提供した資料を踏まえて、自治体の長がご判断されたということであります。
記者:
あれは、厚労省として要請等を提示したものということでしょうか。
大臣:
厚労省として、要請を受けて専門家を派遣したものであります。
記者:
あくまで専門家の意見ということですか。
大臣:
もちろん、専門家の意見でその場の状況を踏まえながらです。そのようにしないと随時の対応というのはできません。一つひとつ全部専門家会議に諮るということでは、とても迅速な対応はできないので、それぞれに行かせていただいて、そこで色々な議論をし、それを踏まえて最終的には我々、あるいは、専門家は材料を提供するわけですから、それを踏まえ、それぞれの自治体の長が最終的な判断をされるということであります。
記者:
新型コロナウイルスに関して、先週19日に専門家会議の見解が出されて、あとは、日々国内でも感染者が確認されていますが、特措法上の対策本部設置の前提となる蔓延のおそれが高いという状況に今はあたるのかどうかというのと、今後の検討の在り方、どう検討を進めていくか、お考えをお聞かせください。
大臣:
まさに蔓延のおそれが高いという特措法上の状況にあたるかどうか、これは日々国内外の情勢を見ながら、私どもも注視をさせていただき、条文上は専門家という規定はありませんが、当然、そうした判断をする時には、専門家の方々のご意見を伺って最終的に報告をするということになると思います。
記者:
先ほど発表されたGPIFの人事の件なのですが、非常に相場環境が厳しい中で、運用面で宮園さんに期待することと、去年、現職の理事長が処分されるという事態もありましたが、ガバナンスの面で期待されること、それぞれお願いします。
大臣:
今回新しくなる宮園理事長、大手の民間金融機関で長く仕事をされて役職等もされておりました。直近は、企業年金連合会理事長ということで、まさに年金の運用等に、一年間でありますが、携わってこられました。そうした経験、また組織をガバナンスする力も持っておられると我々期待をしておりますので、今ご指摘のあった事情も踏まえて、これから国民の大事な財産を、しかもこういう厳しい情勢の中で運用するという立場にある年金積立金管理運用法人、これがしっかりその機能を果たしていただくために強いリーダーシップを発揮していただくことを期待しております。
記者:
先日沖縄の女性が、海外から帰国した女性が待機を待たずに、成田空港でそのまま自宅に帰宅したという事案があったかと思います。これについて厚労省として改めて何らかの対応をされたのかと、それから、また注意呼びかけということがあればお願いします。
大臣:
まず検査結果が出る前に検疫所長が、検疫所の職員となっていると思いますが、所定の場所で待機をして結果が出るまで待ってほしいということを度重ねて要請したにも関わらず、その要請を振り切って、結果的には公共交通機関を利用してご帰宅された、結果として陽性が発覚されたという事案でありました。まさにそうした意味において、私どもとして、陽性・陰性に関わらず、やはりそうした要請を振り切っていかれるということでは、水際での対応がしっかりできないということにもつながるので、誠に遺憾な事例だと思っております。今回の事例についてはその間における我々の対応を含めてどうだったのかを含めてしっかり検証していく必要があると思っております。同時にこれからもこうした事案で、こういうことがではなくて、それぞれ空港等の検疫というのは引き続き実施をしていくわけでありますから、適正に実施をしていくようにそれぞれの現場においても、その旨を徹底していきたいと思います。
記者:
検疫所に対して何らかの通知を行われたということはありましたか。
大臣:
内部では色々行っています。今回の事例を踏まえて、しっかりと待機をお願いするのは待機をお願いするとか、一つひとつの作業をしっかりコミュニケーションをとって実施をしてほしいということだと思います。
記者:
新型コロナの関係なのですが、専門家会議が19日に対策の維持や強化について提言していますが、それを踏まえて先ほどおっしゃった新型インフルの特措法に基づくいわゆる専門家会議の設置について、これは近く大臣として報告されるようなお考えはありますでしょうか。
大臣:
先ほど申し上げたように、日々状況を見ながら、そういうおそれが高いと専門家とのご相談の上で判断すれば、その旨を報告するということになると思います。
 

(了)