塩崎大臣会見概要

H29.2.3(金)8:45 ~ 8:49 ぶらさがり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。私からは特にございません。

質疑

記者:
残業の上限規制についてです。政府内で月平均で60時間、繁忙期に関しては100時間という案で調整されていますけれども、既に過労死ラインを含めて批判の声も挙がっています。この数字に関して大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
時間外労働の上限の問題は大変皆様方が注目されていますけれども、これは総理からも国会で何度も申し上げているように最低限労災認定基準をクリアするという健康の確保を図ることは当然であって、その上で女性あるいは高齢者の活躍がしやすい社会とすることや、あるいは、ワーク・ライフ・バランスをどう実現していくかというような様々な課題に応えられるだけの長時間労働規制をしていこうということであります。一昨日、第6回「働き方改革実現会議」がございましたけれども、そこでは労働者の立場の方や経営者の方や有識者ともに、時間外労働の上限につきまして法律で強制力を持った上限を設定することが必要だということが共通の認識であったと思います。総理から次回の実現会議で具体的な議論をするために事務方に案を用意するよう御指示がありましたので、私どもとしても鋭意その準備をしたいと思っております。この労働時間の法制の在り方の検討に当たりましては、どんな働き方をしたとしても、まずは健康を確保し、そして、それぞれのやる気と能力を最大限に引き出すことが可能となる制度ということが大事だろうと思っていますので、厚生労働省としても具体化に向けて作業を続けていきたいと思っています。
記者:
C型肝炎治療薬のハーボニーの偽造品が出回っていた問題で、この問題の改めての受け止めと、例えば、規制の強化などを検討されるお考えがあるかお聞かせ下さい。
大臣:
先月、奈良県でまずハーボニーの偽造品が発見されて、ずっとここまで奈良県あるいは東京都などと連携して偽造品の流通ルートが一体どのようなものだったのかということを調べてまいりました。引き続き、関係する都道府県などと連携をして、卸売販売業者、薬局が偽造品の流通にどのように関与していたのかということに関して調査をしっかりやって、法違反に対しては行政として当然、厳正に臨みたいと思っています。警察は今回の事案につきましては、主体的に捜査を行っていると理解をしておりますので、必要に応じて私どももしっかりと協力をして全貌解明に向けて努力をしていきたい思いますし、当然その結果を見て何をするかを決めていきたいと思います。
記者:
追加でお伺いします。規制強化のお話が先ほど出ましたけれども、結果如何では規制強化も検討に入るということでしょうか。
大臣:
それは何がどのように行われてこのような結果が起きたのかということを調べた上で、何をすべきかを考えるということだと思います。

(了)