塩崎大臣会見概要

H28.11.1(火)8:51 ~ 8:57 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。まず、先月に実施されました、ロシア連邦ハバロフスク地方における遺骨収集において、10月22日にDNA鑑定に必要な検体となる歯、61柱分を焼失するという、あってはならない事態を生じさせてしまいました。本年3月末に成立いたしました遺骨収集推進法において、遺骨収集が国の責務という位置付けをされました。遠く離れた異郷の地で眠っておられる御遺骨を、1日でも早く御遺族の元にお届けすることを強く進めていかなければならないにも関わらず、今回のようなことが起きてしまい、御遺族の皆様方をはじめ、関係者の皆様方には大変申し訳なく、心からお詫びを申し上げたいと思います。厚生労働省としては、関係御遺族に対しまして、可能な限り個別にお会いして、お詫びを申し上げるようにしたいと考えております。また、今後二度とこのような事態が起きないように、事態の発生原因、経緯などについてしっかりと究明して、責任の所在の明確化、そして再発防止に取り組んでまいりたいと考えております。その際、現時点で判明している、まず、DNA鑑定の検体となる歯などの管理が不十分であったという事実、そして、現地で作業に携わる方々に対して、DNA鑑定の検体となる歯などの取扱いについて十分な説明が行われていなかったことなどの問題にしっかりと対応できるように、確実な再発防止策を講じてまいりたいと考えているところでございまして、改めて今回の事態に関して、御遺族の皆様方をはじめとする関係者の皆様方に心からお詫びを申し上げたいと思います。二つ目は、厚生労働省と内閣府では、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と位置付けております。児童虐待の防止を社会全体で進められるように取り組んでまいりたいと思います。本日の閣議で、大臣の皆様方にも、月間への御協力とオレンジリボン・バッジの着用をお願いいたしたところでございます。以上でございます。

質疑

記者:
昨日、受動喫煙防止対策ワーキンググループが業界団体にヒアリングを行いました。その中で、病院団体や外食産業の団体から反対の意見、特に外食産業の団体などから客足が離れるという強い反対の意見が聞かれました。来年にも国会に法案を提出するという報道もありますけれども、どのように理解を求めていくお考えでしょうか。
大臣:
昨日のヒアリングでは、いろいろな団体から御意見を頂戴いたしましたけれども、規制強化そのものに対しましては、賛成と反対相互の立場の御意見がありました。それから、病院団体などでも、個別の配慮を求めつつも、規制強化については方向性としては御理解いただきました。そういういろいろな考え方があったということだと聞いております。WHO(世界保健機関)の報告では、何度も申し上げておりますけれども、日本の受動喫煙防止対策は世界でも最低レベルと言われているわけでありまして、オリンピック開催地などの諸外国の例をよく見て、それを重く受け止めた上で、東京オリンピック・パラリンピック、その前年に行われるラグビーのワールドカップまでに、スモークフリー社会に向けた必要な準備を進めることに御理解をいただけるように、一層努力をしてまいりたいと思っております。
記者:
マッサージや、はり・きゅうの療養費で、施術者による不正請求が過去5年で9億円あるということが分かりました。厚生労働省として調査するお考えはございますでしょうか。
大臣:
厚生労働省としては、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅうの療養費の在り方についての療養費検討専門委員会というものがございまして、議論を重ねてきていただいております。そこでの取りまとめを踏まえて、支給基準の明確化、施術所の登録管理や指導監督、そして受領委任制度の検討等、療養費の適正化に取り組んでまいらなければならないと考えております。

(了)