塩崎大臣会見概要

H28.6.2(木)17:02 ~ 17:08 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
ただ今の閣議で「骨太の方針」、「一億総活躍プラン」等々が正式に閣議決定されたところでございます。

質疑

記者:
消費税増税の延期が決まりましたが、社会保障の充実への影響をどのようにお考えでしょうか。
大臣:
このことにつきましては、昨日、総理が御発言されています。特に、給付と負担のバランスを考えれば、10パーセントへの引上げを延期する以上、その間、引き上げた場合と同じことを全て行うことはできない。また、赤字国債を財源に社会保障の充実を行うような無責任なことは行わないということを総理は明確に示されました。一方で、保育の受け皿50万人分の確保、介護の受け皿50万人分の整備はスケジュールどおりやるということも明確にされました。さらに、保育士や介護職員の皆様方の処遇改善など、一億総活躍プランに関する施策については、アベノミクスの果実の活用も含めて、財源を確保し、優先して実施していく。そして、アベノミクスを一段と加速することによって、税収を一段と増やしていきたい。その果実も使って、可能な限り社会保障を充実させていく。優先順位をつけながら、今後の予算編成の中で最大限努力をしていく考えであるということを、昨日、総理は明確に述べられたところでございます。厚労省としては、総理の方針に従って、今後、予算編成過程で社会保障の根幹について、さらに詰めていく作業をしっかりとしていくことが大事だと思っております。
記者:
関連ですが、今おっしゃった優先順位をつけてやっていくべきというお話に関しては、大臣はどのようなことを優先してやっていくべきとお考えか、また、高齢化が進む中で増税を延期すると、それだけ社会保障の恒久的な財源の確保が遅れることになりますが、この点についてはいかがお考えでしょうか。
大臣:
今申し上げたように、10パーセント上がってからやると申し上げてきたことを全てやるということは難しいと総理がおっしゃっているわけであります。一方で、お約束してきた、一億総活躍プランの中で言っているようなことをはじめ、できることはやっていくと。しかし、それには財源がいる。我々は、やはり民進党などとの政治的な考え方の決定的な違いは財源をきちんと用意して、それに基づいて社会保障をやっていくということが基本であるということだと思います。したがって、財源を確保するためには、成長と分配の好循環と言っているように、成長していくことが大事でありますから、アベノミクスをさらに加速することがいかに大事かということで、昨日もお話が出たように、安倍政権になって21兆円税収が増えたということであります。増税分を除いてみても、その前の政権の時とは様変わりの税収増になって、経済が活性化し、有効求人倍率も全県で1倍を超えるところまできた。これは統計を取り始めて、初めて全県1倍を超えるという、沖縄が最後残っていましたが、これも基本は成長と分配の好循環で、我が国の人口減少などの人口問題を克服して、皆様方がそれぞれ地域地域で納得した生き方ができるようにすることが、私達の考え方の基本だと思います。
記者:
今回の再延期によって、一体改革の枠組が崩壊したという指摘もありますが、これについてはいかがでしょうか。
大臣:
引き続き、30か月後には10パーセントに上げるということにおいては、一体改革は当然実行していくということであると思っております。

(了)