塩崎大臣閣議後記者会見概要

H28.3.25(金)8:38 ~ 8:45 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。こちらからはありません。

質疑

記者:
待機児童解消に向けた政府の緊急対策が来週にも発表されるとのことですが、小規模保育の定員拡大や保育士の処遇改善など、実効性のある緊急対策にしていくために具体的にどのようなことが盛り込まれるのでしょうか。
大臣:
私どもも検討し、なおかつ自公の与党の方でも検討していただいて、今日にも自公の方から提案があると聞いております。昨日、加藤大臣と一緒に総理のところに行って、途中経過報告をしてまいりましたが、緊急的な対応としてどのようなことができるのか詰めているところでございます。待機児童は待ったなしの問題でございます。私どもとしてはしっかりとしたものを出したいと考えておりますので、自治体ともよく連携をして、どのようなことで困っていらっしゃる方がおられるのかも含めて、今取りまとめ中でございます。
記者:
量の拡大を進めていきますと、どうしても質の低下が懸念される場合もあると思うのですが、そのあたりはいかがですか。
大臣:
これは子どものことですから、やはり質も当然大事でありますので、そのあたりのバランスをどのように取るのかということは、皆様の英知を集めて決めていきたいと考えております。
記者:
先日の参議院の厚生労働委員会で、血液製剤とワクチンのタスクフォースなのですが、4月中という締め切りを遅らせるという御発言をされたと思いますが、難航している理由と今後のスケジュール感を教えてください。
大臣:
別に何も難航しているわけではございません。抜本的に考えるには、やはりもう少し時間がかかるということであります。これは個別の化血研(一般財団法人化学及血清療法研究所)の問題ではなく、むしろ大きなワクチン政策、血液製剤政策とも表裏一体の産業のあり方を抜本的に見直そうということで、少し時間をかけてでもしっかりとした新しい時代にふさわしい、グローバルな観点も含めたビジョンを作ろうということで検討を深めてもらっているので、だんだん深まり方が深まっているものですから、時間が少しかかるということです。
記者:
保育の関係ですが、どうしても拡充する場合は財源の問題というものがあると思います。そこのところをどのようにめどをつけていくお考えでしょうか。
大臣:
これは一体改革の時にも、約1兆円子育て支援に当面かかるということでありましたけれども、消費税財源では7,000億まで、あと3,000億円というのは民主党政権下でも答えが出なかった、恒久財源を見つけなければいけない、一時的なものではないということでありますので、なかなか大変だということでありますが、事は非常に急ぐことでもありますので、我々としては最優先でこれまでも、この3年間やってまいったところでありますので、引き続きそういう心構えでしっかり頑張っていかないといけないと思っています。
記者:
潜在的な待機児童の関連ですが、育休延長を含めた人数は今後公開されるお考えはないでしょうか。2万3,000人で対策を打っても、不十分ではないかという意見もあると思いますが。
大臣:
平成13年度から定義を変えて、緊急性の高い人たちを待機児童ということにしたわけでございまして、これは民主党政権を含めて一貫してその定義でやってまいりました。(平成)27年度、本年度から新しい制度ができ、なおかつ保育に欠けるという概念を変えて、したがって求職中の方々も含めて、それからおじいちゃん、おばあちゃんと暮らしている方も待機児童に含めるとか、そういうようなことでだいぶ申込が増えたということで、待機児童が増えてしまうということに結果としてなりましたが、我々としてはやはり(平成)13年度に外しました地方自治体でやってらっしゃる認証保育所とか、特定の保育園だけを御希望されているために待機児童にカウントされている方々について、そういう数字はちゃんと踏まえながら対応していこうということでございます。定義自体を変えることは考えておりませんが、いずれにしてもどういう緊急度の方がおられるのかということは全体をちゃんと見ながら対応しているということであります。今、待機児童解消加速化プランは待機児童の古い定義よりもさらに広い概念で、これから女性が働くことがさらに高まってくるという中で出てくるであろう待機児童も含めて、40万人と言っていたのを今度50万人まで増やしていく、こういう女性活躍の新時代にふさわしい数字を踏まえながら、今その体制整備を行っているということでありますので、定義はそういう考え方でいこうと思っているところであります。
記者:
公表されるお考えというのは。
大臣:
これはこの間(平成)27年度については、認証保育所のような地方自治体がやっていらっしゃる独自のものについて、それから特定の園に限ってだけという方で、いわゆる待機児童になってらっしゃる方々についてはもうすでに数字を出しましたので、そういうことはやっていくということはあり得ると思います。

(了)