未来(あした)のつぼみ

社会インフラを支え、強くすることで 国民の「いのちと可能性」を守る

大きな制度改正に限らず、日々の地道な積み重ねが厚労行政の可能性を広げています。ここでは、厚生労働省の若手職員たちの取り組みや気づきを紹介します。


徳間将汰
保険局 高齢者医療課


私はいま、表題が示す仕事に携わっています。具体的には、病気にかかってしまった、けがなどで緊急に医療が必要になった、高い医療費を払う必要があるが、そのお金をすぐに出せないなどの場合に、セーフティネットとして適切な医療を全員に保証し、人々がもつ「可能性」を守り続ける医療保険制度、そのなかでも主に75歳以上の方を対象とする後期高齢者医療制度に携わっています。

現在、個人的には後期高齢者医療制度だけでなく、医療保険制度は大きな転換期を迎えていると感じています。人口減少、高齢化、デジタル化など、少し先の未来も予想しづらい社会の変革が起きているなか、誰も取り残さない、全員のセーフティネットであるための医療保険制度をどう守り、未来にどう発展させるのか、日々考え、改善を重ねています。

私は、入省1年目ながら制度改正にかかわる法令の改正業務や、この国の何年か先までの方向性を示す政策決定にかかわる業務に主に取り組ませていただいています。これらの業務のなかで、一つの文章の書き方や示し方が、国民の皆さまに大きな影響を与えうることを学ぶことができました。責任感が求められる一方で、裁量をもって未来の我が国をデザインできるこの仕事に大きなやりがいを感じています。

私の成し遂げたい社会は「すべての人が未来を信じて前向きに生きることができ、それを阻む壁があったときも乗り越えるための支えとなる基盤が構築された社会」です。現在携わっている医療保険制度は、医療が必要なときに確実に医療を受けることができるという面から、一人ひとりの未来を守り、何かがあった際の壁を乗り越えるための支えを構築する分野であると感じています。

私はこの約1年間で、仕事に対する意識や責任感、関与する制度についての理解やその課題を見つける力などの面で大きく成長させていただきました。しかし、まだまだ未熟な点も多く、もっと成長してやろう、目の前に立つ壁を乗り越えてやろうと意欲的に業務に取り組むことができています。

これからも、自身の能力を高めるための努力を重ね、我々が行うすべての業務が「いま」を守り、「未来」をつくることに貢献していることを忘れず、業務に邁進していきたいと思います。


日々の業務でお世話になっている書籍


 

出典: 広報誌『厚生労働』2025年2月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省