未来(あした)のつぼみ

「ひと、くらし、みらい」のために働く使命と魅力

大きな制度改正に限らず、日々の地道な積み重ねが厚労行政の可能性を広げています。ここでは、厚生労働省の若手職員たちの取り組みや気づきを紹介します。


今回の執筆者

田口結稀
大臣官房人事課 係員

職業選択の一助になれるように

私は昨年の4月から一般職の採用担当をしています。採用担当に着任したことで、今年度は本当にたくさんの方々とお話をさせていただく機会に恵まれました。

一般職は厚生行政と労働行政に分かれ、それぞれその道のスペシャリストになっていきます。情報や予算が多く集まる環境下で専門性を極めながら政策に携わり、また自身の仕事が国の未来につながっていく、非常に責任とやりがいのある職場です。

一方で、この先の長い職業人生を、やりがいなどだけで進んでいくのは難しいと思います。職場の雰囲気や一緒に働く人の人柄、収入、ワーク・ライフ・バランスなど、職業選択の決め手となる材料は人によってさまざまです。
きっとどの職業を選んでも、人が抱える事情はそれぞれですから、いつかは大変な時期があると思います。そういう時期でも、周りと協力して一緒に乗り越えていける職場であると、働きながら実感しています。

きっかけは何だって構いません。「ひと、くらし、みらい」のために働きたいという気持ちがあり、厚生労働省の仕事に関心を持ってくださるのなら、こんなにうれしいことはありません。

未来の仲間に出会えるよう、今後も厚生労働省の魅力を伝えていきたいと思います。


今回の執筆者

福嶋佑介
大臣官房総務課(大臣官房人事課併任)係員

志を共にする仲間を求めて

誰もが自分らしく人生を謳歌し、後悔なく生涯を終えられる社会をつくりたい――そんな思いで厚生労働省の門を叩き、数年が経ちました。
現在、私は総合職事務系の採用担当として、厚生労働省を担う未来の仲間に向けた説明会の企画・運営や情報発信などに取り組んでいます。

これまでの説明会では、数々の政策分野を扱ってきました。採用業務を通じて厚生労働行政全体を俯瞰すると、リスクに備え安心を支える社会保障や福祉、命と健康を守る医療や公衆衛生、個人の自己実現や経済成長の基盤となる労働環境の整備など、どれもが国民の一生を支える重要なピースだと改めて感じます。

厚生労働行政の舞台は霞が関に留まりません。地方機関や自治体、関係団体、NPO法人等の民間団体などと協働して国民に政策を届ける。自治体等の現場や、在外公館・国際機関への出向を通じて得た経験を政策立案に活かすことができる。そのスケールの大きさも厚生労働行政の魅力だと思います。

一人ひとりの暮らしに寄り添いながら、地域から世界まで、広い視野であるべき未来を考える。そうして、この国の「ひと、くらし、みらい」に正面から向き合い続ける。それが厚生労働省の使命です。

志を共にする方を求めて、これからも尽力していきたいと思います。



 

出典 : 広報誌『厚生労働』2024年3月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省