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新型コロナウイルス最前線
第25回
新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えて
~「新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース」の開催~
これから冬に向けて、新型コロナウイルス感染症の再拡大や季節性インフルエンザの同時流行が懸念されます。国民の皆さんに必要な「備え」をまとめました。
●タスクフォース開催の経緯・目的
これから冬に向けて、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行により、多数の発熱患者が同時に生じる可能性があります。このため、厚生労働省では、「With コロナに向けた政策の考え方」(今年9月8日)で示した「基本的考え方」を踏まえて、限りある医療資源のなかでも、高齢者や重症化リスクのある方に適切な医療を提供するための保健医療体制の強化・重点化を進めているところです。
こうした対策についてコンセンサスを得るとともに、国民の皆さんへの呼びかけについて、関係団体・アカデミア、地方自治体などからのご意見を聴き、協力して取り組むために「新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース」を開催し、次頁の資料を含めて議論を重ねています。
●同時流行の想定と備えとは?
〈 想定 〉
今冬の感染拡大については、新型コロナウイルス感染症の患者が1日45万人、季節性インフルエンザの患者が1日30万人規模で同時に流行し、ピーク時には1日75万人の患者が生じる可能性を想定して準備を進めます。
〈 備え 〉
●ワクチン接種の検討
・今年の年末までに、重症化リスクの高い高齢者などはもとより、若い方もオミクロン株対応ワクチンの接種を完了するようお願いします。
・季節性インフルエンザワクチンについては、下記の定期接種の対象者(65歳以上の方のほか、60歳から65歳未満の慢性高度心・腎・呼吸器機能不全者など)で接種を希望される方は、早めの接種をお願いします。
●新型コロナウイルス感染症の抗原定性検査キット、解熱鎮痛薬の購入
・今夏を上回る感染拡大が生じた場合には、医療機関を速やかに受診できないことも考えられます。発熱などの体調不良時に備えて、あらかじめ薬局などで新型コロナウイルス感染症の検査キットや市販の解熱鎮痛薬を購入し、自己検査やセルフケアの準備をしておきましょう。
あわせて、日頃から体温や健康状態の確認など、セルフチェックを心がけましょう。また、引き続き、手洗い等の手指衛生、換気、適切なマスクの着脱など基本的な感染対策が重要です。
最後に、流行時は発熱外来の予約が取りづらくなります。重症化リスクの高い方を守るため、ご協力をお願いします。
●タスクフォースHP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00400.html
●同時流行HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00003.html
出 典 : 広報誌『厚生労働』2022年11月号 発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト) 編集協力 : 厚生労働省 |