技能の道

西洋料理

技能五輪「西洋料理」金賞受賞
野村汰剣さん

のむらたける●1997年生まれ。2018年に横浜ロイヤルパークホテルに入社。現在は、同ホテルのフレンチレストラン「ル シエール」で勤務。第57回技能五輪全国大会の「西洋料理」職種で金賞受賞
 

大会に向けての努力が
希望していた道への扉を開く

 西洋料理の職種では、オードヴル、メインディッシュ、デセール(デザート)の3品をつくることが課題です。選手は、大会前にレシピを考案し、そのレシピと料理の写真を事前に提出。そのうえで、当日は実際に調理し、見た目や味、提出したレシピが忠実に再現されているかを審査されます。

 野村汰剣さんは、昨年11月の第57回技能五輪全国大会時は横浜ロイヤルパークホテルの宴会調理課に勤務していましたが、今年の8月には以前より希望していたレストラン部門に異動できました。「大会に向けて研鑽していた日々が今につながっていると思います。これからも、一つひとつの業務を丁寧に行うことを心がけています」。

 野村さんは20代のうちにフランス料理について理解を深め、技術を磨いていく考えです。

 「一生勉強だと思っています。希望していたレストラン部門に配属されたので、フランス料理の基本的な部分からしっかり勉強し、よりおいしいものを提供できるように励みます」と意気込みを語ってくれました。

◎上司からのコメント(鈴木勇次さん)
立派な料理人に成長してほしい

 異動してきたばかりですが、料理に関して一から真摯に取り組んでおり、頑張っていると思います。当社のスタッフとしてこれからの活躍を期待しているとともに、立派な料理人に成長してほしいですね。


「技能五輪」とは
各都道府県から選抜された、原則23歳以下の若手技能者たちが技能レベルを競う大会。同大会の金賞受賞が、世界大会への参加資格となる。
 


日々の丁寧な仕事と一生勉強の気持ちで技術向上に励む


先輩のアドバイスを聞きながら料理の調整をする


調理に欠かせない各種の包丁


広報誌『厚生労働』2020年10月号
発行・発売:(株)日本医療企画
 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2020年10月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省