技能の道

レストランサービス

技能五輪「レストランサービス」金賞受賞
斉藤砂波さん

さいとう  さら●1998年、栃木県生まれ。2017年、宇都宮東武ホテルグランデに入社。第57回技能五輪全国大会の「レストランサービス職種」で金賞を受賞。現在は、同ホテルの販売促進部レストランサービス課に勤務。

食事を楽しんでもらう
細やかなサービスを競う

 レストランサービスは、実際のレストランさながらの状況で接客をする競技です。テーブルセッティングやフラワーアレンジメント、お客様を目の前に、ワイン、カクテル、料理、デザートなどのサービス、ゲリドンサービス※といったテクニックを審査します。

 昨年11月の第57回技能五輪全国大会では、宇都宮東武ホテルグランデの斉藤砂波さんが金賞を受賞。「大会時にどのようなお客様がいらっしゃるかわからないので、日々の業務のなかでイメージトレーニングをして挑みました。流れも雰囲気もわからないまま参加した前回大会では結果を出せず、悔しい思いをしましたが、今大会はその経験をバネに惜しみなく力を発揮できました」と大会を振り返ります。

 「接客中にお客様から『サービスの所作がきれいですね』とほめていただけたときに、うれしくなるとともに身が引き締まる思いがします。お食事を楽しんでいただくことが、私たちの役目だと思っているので、今後も精進していきます」と意欲を語ってくれました。

※お客様の前で料理の切り分け、盛り付け、ソースの仕上げなどを行うフランス流のサービス


◎上司からのコメント(伊藤邦夫さん)
 さらなるレベルアップに期待

 器用で何でもすんなりこなしてしまう一方で、本人の努力も日常のなかで垣間見えていました。当ホテルの大切な一員として、挑戦し続ける彼女を応援していますし、今後の成長にもとても期待しています。


「技能五輪」とは
各都道府県から選抜された、原則23歳以下の若手技能者たちが技能レベルを競う大会。同大会の金賞受賞が、世界大会への参加資格となる。
 


迎え入れる笑顔が第一のサービス




動作一つひとつを丁寧に、速やかに行う

 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2020年5月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省