制度/「財形」を始めてみませんか?

〇「財形制度」とは

 「財形制度」は、勤労者財産形成促進法に基づき、勤労者が豊かで安定した生活を送るための財産形成の自助努力を事業主、国が援助するための制度です。「財形制度」は、給与などからの天引きによって貯蓄を行う「財形貯蓄制度」、財形貯蓄を利用されている方向けの低利・長期の公的住宅ローンである「財形持家融資制度」などからなり、福利厚生メニューの1つとして、これまでに多くの方々が利用しています。


〇「財形貯蓄制度」とはどんな制度?

 「財形貯蓄制度」とは、あらかじめ利用者が定めた額を事業主が給与などから天引きし、金融機関への預入れなどを代行してくれる制度です。確実に貯蓄ができ、知らず知らずのうちにしっかり貯めることができます。利用された方の多くが「やっていてよかった!」と思える制度です。

 この財形貯蓄制度には、使途自由な一般財形貯蓄のほか、老後に備えた資産形成、住宅の取得やリフォームに必要な資金づくりを目的とし、利子などの非課税措置が受けられる財形年金貯蓄や財形住宅貯蓄があります。


〇事業主の方へ

 社員の計画的な財産形成を会社がサポートすることは、社員の生活の安定度や会社への定着度を高めることにつながり、人材確保の点からも有益です。

 財形貯蓄制度の導入は、金融機関の協力を得ながら進めることが必要ですので、まずは、財形商品を取り扱う金融機関などにご相談ください。

財形制度
 





 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2020年3月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省