お知らせ/戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定の対象地域を拡大します

~2020年度から硫黄島とタラワ環礁で公募~

 厚生労働省では、戦没者遺骨について、遺留品などの手掛かり資料からご遺族が推定できる場合には、ご遺族からの申請に基づいてDNA鑑定を行い、親族関係が判明した場合、ご遺骨をご遺族に返還しています。

 また、遺留品などの手掛かり資料がない戦没者遺骨のDNA鑑定を行うことについては、沖縄で試行的に取り組むとともに、有識者、ご遺族および遺骨収集の担い手、DNA鑑定の専門家などの意見を伺いながら、進めていくこととしていました。

 このたび、「戦没者の遺骨収集の推進に関する検討会議」中間とりまとめ(2019年8月2日)も踏まえ検討した結果、硫黄島などにおいて遺留品などの手掛かり資料がない戦没者遺骨の身元特定のためのDNA鑑定を実施することとしました。

 戦没者の母集団が絞り込める地域が対象で、推定戦没者数に対し収容された遺骨(検体)数の割合が多い硫黄島とキリバス共和国ギルバート諸島タラワ環礁で、2020年度から公募により試行的に実施する予定です。

 そのほかの地域については、上記の実施結果を踏まえて、今後、検討を行うこととしております。

DNA鑑定 硫黄島 厚労省



硫黄島の遺骨収集現場


タラワ環礁

 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2020年2月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省