健康/世界エイズデーに合わせて街頭キャンペーンを実施

 公益財団法人エイズ予防財団は2019年12月1日(日)、渋谷駅ハチ公前周辺で、HIV・エイズに関する正しい知識の啓発や、HIV検査の受検を促進するため、街頭キャンペーンを行いました。

 12月1日の「世界エイズデー」は、世界レベルでのエイズの蔓延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に1988年に世界保健機関(WHO)によって制定されました。この日は日本だけではなく、世界各国でさまざまなイベントが行われています。同財団では1993年から渋谷で街頭キャンペーンを実施しています。

 厚生労働省が定める2019年度の世界エイズデーキャンペーンのテーマは「UPDATE! 話そう、HIV/エイズのとなりで~検査・治療・支援~」です。

 当日は、同財団のほか、厚生労働省、東京都、渋谷区、民間企業、学生ボランティアなど約70人が参加しました。

 まず、同財団理事長の白阪琢磨さんが、「今日は多くの方にお集まりいただき、非常に熱気に溢れています」と、参加者への感謝を示しました。日本の新規HIV感染者・新規エイズ患者の報告件数は1日約4人に上り、こうした状況を踏まえつつ、「皆さんには、今日もがんばっていただきたいと思います」と呼びかけました。

 その後、お揃いのウィンドブレーカーに身を包んだ参加者は同財団が作成したリーフレットやコンドーム、検査案内などをセットにして、道行く人たちに配布。12月1日が世界エイズデーであることや、無料・匿名で受けられるHIVの検査を行っていることなどを伝えました。

 厚生労働省健康局結核感染症課エイズ対策推進室の飛田亮さんは、「HIV・エイズは早期発見・早期治療が重要です。まずは多くの方々に検査を受けていただけるよう、今後も啓発活動に取り組んでいきたいと思います」と話します。


世界エイズデー
 


公益財団法人エイズ予防財団理事長の白阪琢磨さん(右から2番目)が挨拶


道行く人に啓発グッズを手渡した


当日は約70人が参加

 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2020年1月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省