特集

女性活躍やハラスメント防止で
社員の力を活かせる会社づくり



 女性をはじめとした多様な働き手が活躍できる社会をつくるため、今年5月、女性活躍推進法などの法律が改正されました。これにより女性活躍に関する情報公開や、ハラスメントの防止対策がさらに進むことになります。本特集で、改正内容や女性活躍やハラスメント防止のポイントをチェックしましょう。


◎女性は男性より短い
 昨年の時点で、平均勤続年数は男性が13.7年、女性が9.7年です。たとえば、勤続年数20年以上の労働者の割合は、男性は28.2%ですが、女性は14.5%とその半分にしか達していません。一方、勤続年数1~2年の割合は、男性が12.8%に対し、女性は18.1%と多く、女性は途中でキャリアを中断するケースが多いことがわかります。



出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より雇用環境・均等局集計


◎課長級以上の割合は10%未満
 2016年の女性活躍推進法施行により、民間企業(企業規模100人以上)における管理職に占める女性の割合は年々伸び続けているものの、課長級以上の女性の割合は9.9%、課長級は11.2%と、男性の管理職の割合に比べると大変低い状態です。部長級の女性の割合に至っては、いまだに6.6%にとどまっています。



出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」


◎全相談のなかでトップ
 総合労働相談センターに寄せられる相談のうち、いじめや嫌がらせに関するものは増加傾向にあり、昨年度は8万件を突破しました。これは、全体の25.6%を占めており、2012年度以降、すべての相談のなかでトップの割合です(いじめ・嫌がらせに関する相談すべてがハラスメントに該当するわけではありません)。



出典:厚生労働省「平成30年度個別労働紛争解決制度施行状況」


 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2019年12月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省