世界が変わる 技術で変わる

日本の産業を支えているのは、働く人々が身につけた高度な「技能」です。
技能の魅力や面白さについて、活躍中の若手技能者にインタビューしました。

面白さは思い描いたとおりに
ウェブサイトが出来上がること



阿部金矢さん
ウェブデザイン
あべ・かなや●2000年、神奈川県生まれ。2018年11月、総合学園ヒューマンアカデミー横浜校ゲームカレッジ プログラム専攻2年のときに技能五輪全国大会に出場し銀賞を受賞。翌年、技能五輪国際大会に出場し、敢闘賞を受賞。現在はゲームカレッジ プログラマー専攻研究課程に在籍。


感性より数値を信じてデザインする

 総合学園ヒューマンアカデミー横浜校に通う阿部金矢さんは今年8月、ロシア連邦のカザンで行われた技能五輪国際大会のウェブデザイン職種に出場。敢闘賞を受賞しました。

 大会では、ウェブサイトやアプリケーションの作成などの課題が出ました。「自分が書いたプログラムどおりにウェブサイトが出来上がるので、結果がわかりやすく、そこが面白いと思っています」と話します。

 同大会では、使いやすさやデザインなどが評価されます。ウェブサイトを見た人が直感的に使い方がわかるよう、文章やボタンの配置などに工夫が求められます。デザインが苦手だという阿部さんは、先輩から「良いデザインは感覚でつくるものではない。(数学的な比率で決まるため)数値で表せる」とアドバイスをもらい、配置を考えたそうです。

 これから学びたいと考えているのは、ゲームサーバーに関する知識。オンラインゲームでは、複数のプレイヤーがサーバーを経由してゲームをするので、負荷などを考慮してゲームサーバーをつくらなければなりません。同大会を通じ、阿部さんは、よりいっそう知識やスキルを伸ばしたいという意欲をかき立てられたようです。


授業の一環として、友人と作成したゲーム


技能五輪国際大会


 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2019年11月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省