サービス●老健/「介護ワンストップサービス」のオンライン申請を試行実施

 国が運営する「マイナポータル」の「ぴったりサービス」では、地域別に行政サービスを検索したり、マイナンバーカードを使ってオンラインで申請や手続きをしたりすることができます。

 今年1月からは、介護保険に係る申請手続きの検索やオンライン申請ができる「介護ワンストップサービス」を市町村ごとに随時開始しています。

 港区では、今年6月から「介護ワンストップサービス」を開始。3月と6月には、ケアマネジャーや介護事業所を対象に説明会も開催しました。

 厚生労働省では、港区での介護ワンストップサービス開始を受けて、サービス利用の支援および促進のため、今年9月25日に芝地区高齢者相談センター(港区立芝地域包括支援センター、東京都港区)で内閣府や港区と一緒にオンライン申請を試行実施しました。同サービスは申請者本人のほか、家族やケアマネジャーが代理で利用することが見込まれるためです。

 まず、同センター管理者の櫻井信幸さんが「要介護認定の申請」を実施。同サービスを利用するのは初めてということで、わからない点を厚生労働省や内閣府、港区の職員に確認しながら入力を行いました。「使ってみると楽ですね」と、笑みを見せました。また、ケアマネジャーの藤井裕子さんは、「高額介護サービス費の支給申請」を行い、オンラインで申請ができることに対して「とても楽ですし、便利」と話しました。

 一方、「サイトの文字が小さいため、高齢者には見にくいかもしれない」といった意見もありました。

 厚生労働省では、今回の試行実施を踏まえ、さらに改良を重ねていきます。まずは一度、インターネットで「ぴったりサービス」と検索し、介護ワンストップサービスをのぞいてみてください。


ぴったりサービス



ぴったりサービス内に「介護ワンストップサービス」はある



管理者の櫻井信幸さんが試行



試行実施ではさまざまな意見が寄せられた


 

出  典 : 広報誌『厚生労働』2019年11月号 
発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト)
編集協力 : 厚生労働省