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世界が変わる 技術で変わる
「全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」が、今年11月に愛知県で開催されます。前回の沖縄大会で金賞を受賞された出場者にインタビューしました。
正確&スピーディな清掃で頂点に
山内萌さん
ビルクリーニング
やまうち・めばえ●2000年生まれ。北海道函館五稜郭支援学校2年生のときに、同校で初めてアビリンピック北海道大会(予選)でビルクリーニング種目に出場。翌年、全国大会に出場し金賞を受賞。今年4月から株式会社マルゼンシステムズに入社。
放課後に練習を重ね早業で清潔空間をつくる
会場内に設けた模擬オフィスを舞台に、清掃作業の正確さや効率性を競うビルクリーニング種目。昨年行われたアビリンピックで山内萌さんは、47人の挑戦者のなかから金賞に選ばれました。
競技は、7分間でカーペット床に散らばったゴミを掃除機で吸い込む課題1、10分間でゴミ処理、床面の掃き・拭きおよび机上拭き作業を行う課題2で構成されています。
高校3年生だった山内さんは放課後、同じくアビリンピックに参加する友人と担任教諭とともに「どうすれば早く作業できるか」、試行錯誤しながら練習を重ねました。本番では、身体に覚え込ませた作業を考えることなくこなすように集中したものの、緊張のあまり掃除機のホースを倒してしまいました。しかし、かえってそれで吹っ切れ、最後まで自分らしく作業できたと振り返ります。
今年4月からは株式会社マルゼンシステムズに就職し、函館空港で空港保安検査員の業務に従事しています。「早く笑顔で明るく仕事ができるようになりたい」と努力を重ねる日々です。
今年は、オフィスアシスタントの種目に出場。「今回も金賞をめざして頑張ります」と、山内さんは静かな闘志を燃やしています。
昨年のアビリンピックの様子。掃除機で塵などを吸い、床を拭く課題にチャレンジ
アビリンピックはこちら
出 典 : 広報誌『厚生労働』2019年9月号 発行・発売: (株)日本医療企画(外部サイト) 編集協力 : 厚生労働省 |