ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2013年5月> 「化学物質のリスク評価検討会報告書(第1回)」を公表
平成25年5月31日 労働基準局安全衛生部 化学物質対策課 化学物質評価室 室長 角田 伸二(5508) 室長補佐 岸 泰広(5511) 化学物質情報管理官 中西さやか(5511) (代表電話) 03(5253)1111 (直通電話) 03(3502)6756 |
報道関係者各位
「化学物質のリスク評価検討会報告書(第1回)」を公表
「1,2-ジクロロプロパン」による健康障害の防止措置を直ちに検討し、法令で規制
厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」(座長:名古屋俊士 早稲田大学理工学術院教授)では、毎年、化学物質による労働者の健康障害のリスク評価を行っており、このほど標記報告書をまとめましたので、公表します。
今回は、事業場で労働者がどの程度化学物質にさらされたかを把握するばく露実態調査で平成24年度に調査の対象となった10物質のうち、1,2-ジクロロプロパン、ナフタレン、フェニルヒドラジンの3物質についてリスクの評価を行い、次のような結果を得ました。
(1) 1,2-ジクロロプロパン
洗浄や払拭の業務について、適切なばく露防止措置が講じられない状況では、労働者の健康障害のリスクは高いものと考えられることから、健康障害防止措置の検討を行うべきである。
(2) ナフタレン
一部の事業場で、ばく露が高い状況が見られたことから、詳細なリスク評価が必要である。
(3) フェニルヒドラジン
ばく露が高い状況は見られず、労働者の健康障害のリスクは低いと考えられるが、有害性の高い物質であることから、関係事業者による自主的なリスク管理を進めることが適当である。
厚生労働省では、今回のリスク評価を受け、これらの化学物質によるばく露を減らすため、1,2-ジクロロプロパンについては、直ちに健康障害防止措置の検討に着手し、ナフタレンについては、詳細なリスク評価を実施します。また、これらの2物質について、ばく露が高い状況が見られた個々の事業場に対し、適切なばく露防止措置を講ずるよう指導します。
なお、平成24年度に国がばく露実態調査を行った対象物質のうち、残りの7物質についてもリスク評価を実施し、同様の報告書を取りまとめる予定です。
今回、評価対象となった物質一覧と評価結果の詳細は、別添資料をご覧ください。
※本報告書は、当省ホームページに掲載しています。
PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。Adobe Readerは無料で配布されていますので、左記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。