2011年12月14日

大臣官房厚生科学課健康危機管理対策室

国際健康危機管理調整官 齋藤(3816)

第12回世界健康安全保障イニシアティブ閣僚級会合報告

共同声明を採択、10周年記念文書を発表

平成23年12月9日、第12回世界健康安全保障イニシアティブ (Global Health Security Initiative:GHSI)閣僚級会合が、発足10周年を迎える記念会合として開催されました。今後も化学剤、生物剤、核・放射線(CBRN)への集団的な備えと対応を強化する枠組みを維持する旨の共同声明を採択しました。

1.GHSIについて

GHSIは、平成13年(2001年)9月の米国における同時多発テロを受け、米国・カナダ政府の呼びかけにより、世界的な健康危機管理の向上及びテロリズムに対する準備と対応に係る各国の連携強化を目的に、各国保健相レベルの会合として同年11月に発足しました。今回の会合は、発足10周年記念の年次会合として開催されました。

 
2.開催日時等

平成23年(2011年)12月9日、パリ(フランス)

 
3.出席者

日本、メキシコ、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、欧州委員会(EC)の保健担当大臣およびオブザーバー参加する世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン本部事務局長が出席しました。日本は小宮山厚生労働大臣代理として厚生労働省大臣官房麦谷審議官(がん対策、国際保健、医政担当)が出席しました。

 
4.結果の概略

WHOのマーガレット・チャン本部事務局長より基調講演が行われました。続いて、各参加国から活動報告、実務者会合である世界健康安全保障行動グループ(GHSAG)からの年次報告が行われました。最後に、今後も化学剤、生物剤、核・放射線への集団的な備えと対応を強化する枠組みを維持する旨の共同声明を採択しました。会議終了後には、GHSIのこれまでの活動と今後の展望を紹介する発足10周年記念文書を発表しました。

 
5.今後の予定

次回の閣僚級会合は、平成24年12月にドイツ・ベルリンで開催される予定です。