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平成23年2月7日(月)

健康局疾病対策課

課長補佐 平賀(2354)

エイズ調査係 円谷(2358)

(代表電話) 03-5253-1111

報道関係者各位


平成22年第4四半期におけるエイズ発生件数


 第124回エイズ動向委員会に報告された新規HIV感染者・エイズ患者報告数等の概要は以下のとおり。


1 平成22年第4四半期(平成22年9月27日~平成22年12月26日)

(1)新規HIV感染者報告数は303件、エイズ患者報告数は119件であり、いずれも前回と比較して増加した。
(2)自治体が実施するHIV抗体検査件数は34,722件で前年同時期と比べと増加、保健所等における相談件数は42,030件で前年同時期と比べて減少した。
(3)総評
・HIV感染者、エイズ患者ともに、前回報告件数と比較して増加しており、特にHIV感染者は四半期ベースでは過去最多を更新し、HIV感染者とエイズ患者の合計も四半期ベースで過去最多を更新した。
・第4四半期のHIV抗体検査件数は、12月1日の世界エイズデーの影響で例年最も多くなる時期だが、検査件数の伸びは芳しくなく、インフルエンザの影響等で検査件数が減少した昨年と同水準の検査件数に止まった。

2 平成22年 年間報告(速報値:平成21年12月28日~平成22年12月26日までの四半期ごとの速報値の合計)

(1)自治体が実施するHIV抗体検査件数は130,930件、保健所等における相談件数は164,264件でいずれも前年と比較して減少した。
(2)新規HIV感染者報告数は1,050件、エイズ患者報告数は453件で、いずれも前年と比較して増加した。一方、新規HIV感染者数・エイズ患者報告数に占めるエイズ患者報告数の割合は増加した。
(3)総評
・新規HIV感染者・新規エイズ患者ともに増加傾向にあり、身近な問題として積極的にHIV感染の予防に努めるべきである。
・新規エイズ患者は過去最多の件数が報告され、新規HIV感染者・エイズ患者に占めるエイズ患者数の割合は昨年に続き増加した。エイズ患者のうち40代以上が約6割を占めている。発症前に早期発見するために積極的な受検と、それを喚起する為の啓発活動が必要である。
・平成21年は検査・相談件数が大幅に減少した。新型インフルエンザの影響が指摘されたが、平成22年は更に検査件数が約19,000件、相談件数が約29,000件減少した。新規エイズ患者数は過去最多の件数が報告された一方で、検査件数が減少した。治療法が進歩した現在、国民の利便性に配慮したHIV検査をさらに普及し、早期発見・早期治療によってエイズ発症者を減少させることが重要である。
・平成22年は4年ぶりに母子感染が報告された。母子感染については、適切な感染防御対策を講じることで、感染率を1%以下にまで制御することが可能であることを、引き続き広く周知する必要がある。
・国民はHIV・エイズについての理解を深めていただきたい。早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつくので、無料・匿名で自治体等で実施されているHIV抗体検査・相談の機会を積極的に利用していただきたい。

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