ホーム> 報道・広報> 報道発表資料> 2018年8月> 「第五次薬物乱用防止五か年戦略」を策定しました
平成30年8月3日 【照会先】 医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課 課長補佐 秋篠 邦治 (内線2795) 主査 金澤 友祐 (内線2693) (代表電話) 03(5253)1111 (直通電話) 03(3595)2454 |
報道関係者各位
「第五次薬物乱用防止五か年戦略」を策定しました
厚生労働省は、本日、関係閣僚で構成される薬物乱用対策推進会議※1で、「第五次薬物乱用防止五か年戦略」※2を策定しました。
今後は、「第五次薬物乱用防止五か年戦略」に基づいて、政府一丸となった総合的な薬物乱用防止対策を実施していきます。
平成25年8月に決定した「第四次薬物乱用防止五か年戦略」※3から強化・新設した「第五次薬物乱用防止五か年戦略」の主な事項は以下のとおりです。
【強化した主な事項】
(1)密輸対策の強化
(強化の理由)・覚醒剤の押収量が2年連続で1トンを超えていること
・国境を越えた人・物等の移動の活発化
(主な取組) ○国内外の取締機関と連携した早期の情報入手
○税関の検査機器など取締りに必要な資機材の整備と体制の強化
(2)巧妙化・潜在化する密売事犯への対策強化
(強化の理由)・インターネット上の匿名性の高いウェブサイトの利用等の増加
(主な取組) ○協力事業者等からの通報やサイバーパトロールによる密売情報収集
○海外の取締機関からの密売手口対策に関する情報収集
【新設した事項】
(1)未規制物質等※への対応 (※日本で規制されていない薬物や使用形態が変化した薬物)
(新設の理由)・覚醒剤の類似物質や麻薬フェンタニルの類似物質などの流通
・大麻ワックスなど使用形態の変化した大麻の流通
(主な取組) ○海外の取締機関や国連からの薬物情報の収集と取締の強化
○新しい乱用薬物等の毒性の評価、鑑定手法の研究とその活用
(2)向精神薬を悪用した凶悪事件発生防止のための監視や取締り
(新設の理由)・向精神薬を悪用した凶悪事件(殺人・殺人未遂など)が多発
(主な取組) ○国内外での向精神薬の悪用などの乱用情報や依存実態の把握
○向精神薬を取り扱う事業者における管理や不正流通の有無について
徹底した監視や取締りの実施
あわせて、「第四次薬物乱用防止五か年戦略」と「危険ドラッグの乱用の根絶のための緊急対策」※4のフォローアップについても取りまとめました。
※1 薬物乱用対策推進会議
議長である厚生労働大臣(平成29年4月より)を始めとし、関係各府省庁(副議長:国家公安委員長、法務大臣、財務大臣、文部科
学大臣、国土交通大臣ほか構成員5名の計11名の大臣)から構成されている。
※2 厚生労働省ホームページ内「薬物乱用対策」に掲載
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/index.html
※3 平成25年8月7日薬物乱用対策推進会議決定
※4 平成26年7月18日薬物乱用対策推進会議決定(同年8月7日一部改正)
別添1 「第五次薬物乱用防止五か年戦略」(概要) (PDF:78KB)
別添2 「第五次薬物乱用防止五か年戦略」(本文)(PDF:480KB)
別添3 「日本で規制されていない薬物や使用形態が変化した薬物」(PDF:201KB)
別添4 「第四次薬物乱用防止五か年戦略」と「危険ドラッグの乱用の根絶のための緊急対策」のフォローアップ(概要)(PDF:160KB)
PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。Adobe Readerは無料で配布されていますので、左記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。