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平成26年12月11日 【照会先】 大臣官房厚生科学課 健康危機管理・災害対策室 室長 姫野 泰啓 (3814) 国際健康危機管理調整官 関谷 悠以 (3816) (代表電話) 03(5253)1111 (直通電話) 03(3595)2172 |
報道関係者各位
第15回世界健康安全保障イニシアティブ閣僚級会合
「第15回世界健康安全保障イニシアティブ閣僚級会合」の概要
○ 12月11日(木)、第15回世界健康安全保障イニシアティブ閣僚級会合が東京で開催され、塩崎恭久厚生労働大臣が議長を務めました。会議の概要は以下のとおりです。
※「世界健康安全保障イニシアティブ閣僚級会合」
世界的な健康危機管理能力の向上とテロリズムに対する国際連携の強化等を目的とした各国保健大臣レベルの取組。平成13(2001)年から開催されており、今回が15回目(日本での開催は平成18(2006)年以来2回目)。
1.会議の開催
(1)日時・場所 平成26年12月11日(木)9:00~12:30
三田共用会議所 国際会議室(東京都港区三田2-1-8)
(2)主 催 日本政府(厚生労働省)
(3)参 加 国 日、加、仏、独、伊、メキシコ、英、米、欧州委員会
(WHOは、オブザーバー参加)
2.会議の概要
○ エボラ出血熱に対する各国の国内対策及び国際協力の取組について、意見交換を行ったほか、東日本大震災への対応などを題材として、公衆衛生上の緊急事態からの回復期における、保健システムの強化などの長期的な対応の重要性について、安村福島県立医大教授と尾身地域医療機能推進機構理事長も交えて議論を行いました。
○ 今回の会合の成果として、エボラ出血熱に対する各国の協調した対応を強化していくことなどを確認した共同声明を取りまとめることができました。
3.第15回世界健康安全保障閣僚級会合共同声明の概要
(1) 西アフリカにおけるエボラ出血熱流行(2014)に対する協調した対応の強化
・ エボラ出血熱流行国に対するこれまでの支援を継続すること、エボラウイルスが引き続き国際社会にとって脅威であることを確認するとともに、エボラウィルスの更なる拡大を、全力を挙げて阻止する強い決意を共有する。
・ また、エボラ出血熱の医薬品等に関しては、引き続き、情報共有や臨床試験の透明性の確保や試験結果の共有を進めていくことを確認する。
(2) 公衆衛生上の緊急事態からの長期的な復興の取組の強化
福島医大の安村教授と地域医療機能推進機構の尾身理事長からの会議への貢献に感謝するとともに、公衆衛生上の緊急事態からの回復期における継続的な取組の重要性を改めて認識し、西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行に関しても、過去の教訓を活かした備えを強化することの重要性を認識した。
(3)長期的な視点に立った備えの強化
・ 本年、局長級会合などで議論を積み重ねた成果として、GHSIの今後の活動の指針となる、世界健康安全保障戦略枠組(GHSI Strategic Framework)(※)を策定した。
※化学・生物・核(CBRN:Chemical, Biological, radiological and nuclear threats)によるテロやパンデミックインフルエンザ等の世界的な健康危機に対応するため、「予防の強化」、「備えの強化」、「脅威とリスクの迅速な検知」、「効果的な対応」、「回復の支援」の5つの側面から戦略的に対応する枠組み。
・ 公衆衛生上の緊急事態において、医薬品等を迅速に国際的に供用できるようにするためのWHOの取組を支援することや、未知の病原体に対する検査方法の確立に向けた情報交換と協力関係を強化することを確認する。
※第15回世界健康安全保障閣僚級会合共同声明の英文・仮訳は別添参照
4.今回の閣僚級会合の意義
(1) 西アフリカにおけるエボラ出血熱流行に対する、GHSI参加国による協調した対応の必要性を確認し、エボラ出血熱の更なる拡大を、全力で阻止する強い決意を共有した。
(2) 東日本大震災の経験を踏まえ、西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行に関しても、長期的な視点で保健システムの強化を行うことの重要性を認識した。
(3) アジアで唯一のGHSI参加国である日本は、アジア地域における感染症対策にリーダーシップを発揮することをアピールした。
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