G7保健大臣会合

2019年5月16日(木)~5月17日(金)
フランス共和国
フランス共和国保健省
G7保健大臣会合
(写真提供:MinistèresSociaux DICOM / Lewis Joly SIPA PRESS.)

G7保健大臣会合が開催され、新谷厚生労働大臣政務官が政府代表として出席しました。

新谷厚生労働大臣政務官は、日本の国民皆保険を通じた医療へのアクセス確保の経験、高齢化に対応した地域包括ケアの実現に向けた取り組み、長期的に持続可能なヘルスシステムを実現するための保健財政を構築する重要性などについて述べました。

本会合では、健康の不平などを改善するためのプライマリ・ヘルス・ケア(PHC)(※1)の推進やグローバル・ファンド(※2)増資会合への対応について、議論が行われました。

中・低所得国に対しプライマリ・ヘルス・ケア改善の支援を行うこと、プライマリ・ヘルス・ケアに関する情報共有の方法について議論を継続すること、グローバル・ファンドの第6次増資会合の成功に向けた支援を行うことについて、宣言文に合意しました。

また、新谷厚生労働大臣政務官は、アニエス・ビュザン フランス連帯・保健大臣、イェンス・シュパーン ドイツ連邦共和国保健大臣、マット・ハンコック 英国保健・社会ケア大臣と二国間会談を行いました。

日本が議長国となるG20財務・保健合同セッションへの協力を働きかけるとともに、G20岡山保健大臣会合の成功に向けたユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(※3)の推進、高齢化対策や薬剤耐性(AMR)対策など保健医療分野の課題や取り組みについて意見交換を行いました。

  • ※1プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)
    実践的で、科学的に有効で、社会に受容される手段と技術に基づいた、不可欠な保健医療サービスのこと
  • ※2グローバル・ファンド
    2000年のG8九州・沖縄サミットで三大感染症対策を初めて議論した成果として、2002年、エイズ・結核・マラリア対策のための資金支援機関として設立された基金
  • ※3ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
    全ての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる状態
  • 大臣官房国際課
    問い合わせ先 代表:03(5253)1111 (内線7294)

アニエス・ビュザン フランス連帯・保健大臣との会談に臨む新谷厚生労働大臣政務官
イェンス・シュパーン ドイツ連邦共和国保健大臣と新谷厚生労働大臣政務官
マット・ハンコック 英国保健・社会ケア大臣と握手を交わす新谷厚生労働大臣政務官