閣議後記者会見概要

H21.05.15(金)10:25~10:42省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議については特に御報告することはございません。
新型インフルエンザ関係ですが、停留者については、最後に感染する可能性があった時から7日後まで、感染しておらず発症していない場合には停留解除ということで、原則として本日の午後にも停留されていた方々の措置が解除されることになると思います。細かいことがまたわかりましたら、事務方を通じてお伝えをしたいと思います。それから、もう一つ、感染された方は4人おられましたが、最初の3名について、PCRの検査をした結果、わずかながらまだプラスという結果がでています。ということは、ウィルスがまだ体内に残っている可能性があるということで、更に24時間後に検査をし、更にもう一回その24時間後に検査をします。つまりPCRの検査を24時間に一度やって、2回マイナス、マイナスということにならないと駄目だということです。日赤病院で今治療を受けておられる方々も非常に状況が平熱に近くなって、症状は相当回復していますが、今申し上げたように、PCRがプラスですので、残念ながら今日は退院して大阪に帰るということが出来ないということであります。先般も申し上げましたが、是非国民の皆様、特に大阪府民の皆様方にお願いをしたいのは、一部報道にもありましたし、直接大阪の知事さんから大阪の状況も聞いていますけれども、人権について非常に御配慮を願いたい。停留措置が解除され、回復してウィルスも体内に残っていないということで帰るわけですから、やはり地域社会で、地元で暖かく迎えていただかないといけないわけであります。過去、ハンセン病の隔離で差別と言うことがありました。こういうことの反省の上に感染症法の改正がなされているわけですから、是非地域社会で暖かくお迎えいただきたいということです。メディアの方々にもプライバシーの保護ということを十分気を付けてやっていただければありがたいと思います。以上が新型インフルエンザ関係の話ですが、細かい医学的なことについては事務方の方に説明をさせます。

質疑

記者:
24時間後、更にまた24時間後にPCR検査をするということは、早くても日曜日の午後に退院ということになるのでしょうか。
大臣:
昨晩の8時にPCR検査をして、プラスが出た。プラスといっても、残っていることは確かなのですが、ウィルスに感染力まであってプラスがどうかというのも専門家によって色々と意見があるということなので、専門家や事務方に技術的なことを聞いていただきたい。昨日の夜8時に検査を行いました。今夜の8時にまず行って、つまり今夜の夜8時というのは金曜日です。明日が土曜日の夜8時です。それでクリアということになれば、もう夜ですから、日曜日ということですね。それで色々と検査をしたり準備をしたりして日曜日にお帰りになれるということだと思います。
記者:
新型インフルエンザに関連しまして、政府の方で行動計画を行いまして、ゆるやかな対策を検討していると伺いましたが、この進捗状況と厚生労働省としてどのような警戒をしているかお聞かせ下さい。
(大臣)
これは事務方の方で色々なシミュレーションをやっています。H5N1と違って、今回のものは病原性が弱いということですので、それに応じた柔軟な対策をとるということです。ずっと私が申し上げていますように、一斉の臨時休校をやった方がいいのか、保育所などの場合は働いているお父さんお母さんにも影響がありますからこれをどうするのか、集会の自粛と言ってもどこまでやるのか、これは各地域、企業、団体、学校それぞれの要望もあると思いますから、関係の省庁と緊密に連絡を取りながら、基本的には弾力的に、しかし、国民の生命と健康を守るという観点から、原則はしっかり踏まえながらやっていくということです。日々新しい知見、新しい情報が新型インフルエンザについては入ってきておりますので、その状況に応じて考えたいと思います。国内感染者発生ということになったら、その段階で一番的確な指示を出したいと思っています。
記者:
中央職業能力開発協会の方で、会計検査院が不正な支出、3,500万円を指摘したということですが、これについて厚生労働省として所管ですので、どのように対応していくのかお聞かせ下さい。
大臣:
これは、前に会計検査院に指摘されたことでありますので、既に指示をして、こういうことのないように再発防止をやれということを言っております。基本的には都道府県の職業能力開発協会ですが、我が省が管轄する法律に基づいてやっているわけなので、こういうことが二度とないように、今後また厳しい指導を続けていきたいと思っております。既に指示は出しております。
記者:
その中央職業能力開発協会の件なのですが、大臣の下に報告が入った時期と見直しをするにあたっての指示を出された時期というのはいつになりますでしょうか。
大臣:
会計検査院の指摘が既に昨年の段階で入っております。8県の職業能力開発協会が昨年補助金や委託費に関係して会計検査院から指摘を受けておりますし、また、本年は、39都道府県の職業能力開発協会に会計実地検査が入る予定になっているということを言われておりますので、昨年まず指摘を受けた支出については、全額を国庫に既に返還させました。それから、中央職業能力開発協会及びこの都道府県の職業能力開発協会に対しては、会計処理体制の強化をしっかりやれということを既に言っております。
記者:
関係職員の処分というのは既に行われているのでしょうか。
大臣:
処分に値するだけの、これはルールに基づいて、こういうことをやったらこのルールで、例えば、懲戒免職だと、それに適応して今きちんと調査をして対応したいと思っております。
記者:
この協会には補正予算の方で、雇用対策の目玉として打ち出された7千億円の基金を委託することになるわけですが、これは国民の側からみると、協会側が襟を正す前にそういった形で委託をするということに理解が得られるのかどうか、その辺大臣のお考えをお聞かせいただけますか。
大臣:
正確に言うと、中央職業能力開発協会と今回の不祥事の都道府県の協会は別で、都道府県は都道府県でああいう協会を作るということなのです。ただ、今の御疑問の点について言うと、例えば、新型インフルエンザ対策とそのまま比べられませんけれども、病原性が強いか弱いかもよく分からない、しかし、国内感染をするということを前提においたら発熱外来でお医者さんが足らないということでの手当をやはりやっておきます。今の具体的にではどうするかと言ったら、雇用問題が非常に厳しくなって、そういう状況に応じて政府が全力挙げてやらないといけないということで補正予算15兆円ありますから、その中で7千億円をつけてもらいました。ですから、ある意味で、きめの細かい施策をやるということです。ちょうど、エコポイントもそうなのですけれども、明日からですよね、エコポイントを貯めておけば使えるのが、では具体的にどうするのかは、今まさに政府として何に換えられるのか、何にするのかというのは関係省庁でやっているような状況なのでそういう面もあります。ただ、御指摘のように襟を正さないといけないところはたくさんあると思いますので、これは厳重に指導していきたいと思っております。
記者:
今から委託を見直すというお考えは大臣の方にはないと。
大臣:
誰に委託するのかということで、都道府県に委託できるかというと、都道府県は様々な事業でアップアップで、とてもではないけど都道府県そのものへの委託はちょっと待ってくれという感じなのです。そうすると、こういうことをやってきた組織というのは、今の中央職業能力開発協会及び都道府県にある職業能力開発協会になるので、そういう意味でここに委託をさせる。ただ、天下りの問題とか組織の会計処理がきちんと行われていない問題がありますから、これは厳重に指導して是正させるべきは是正させる、そして必要な処分を行うということでやりたいと思っております。
記者:
3人の感染者の方々ですが、ウィルスが検出されたのは、3人とも検出されて3人とも退院が延期ということでよろしいでしょうか。
大臣:
そうです。3人ともです。
記者:
ウィルスの検出も3人。
大臣:
3人ともPCRで、昨夜8時に行ったPCRで3人ともプラスですから、3人ともあと2回、今晩8時と明日の晩8時にやって、それで2回クリアすれば退院できるということです。
記者:
早ければ日曜日、一番早くても日曜日ということですか。。
大臣:
そうですね。それから、4人目の方は、1回目の検査を行いまして、1回目はマイナスですから、もう1回やってこれがマイナスならば4人目の方の方が、先に退院できる可能性があるということです。細かいことは事務方の方にまた説明させます。
記者:
4人目の1回目はいつですか。
大臣:
4人目の1回目の検査は昨晩の8時です。ですから、4人目の方は明日の8時にやってこれでクリアということ、陰性ということになれば先にこちらの方が退院できるということになります。細かい技術的なことはまた事務方に説明させます。

(了)