閣議後記者会見概要

H21.05.08(金)08:43~08:49ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議の前に給与関係の閣僚会議がありました。人事院勧告の通りに、緊急事態ですので同意するという形で了承いたしました。後ほどこれは内閣官房の方から説明があると思います。閣議については特別ございません。

質疑

記者:
新型インフルエンザについて、北海道からの疑いの届け出があるようですが、その結果は大臣へは入ってますでしょうか。
大臣:
まだ入っていません。おそらく朝9時前後だと聞いています。わかり次第お知らせ致します。
記者:
これまで疑い例として挙がってきた全てが感染が否定されていますが、それについて受け止めをお願いします。
大臣:
結果的にほっとしています。だからと言って油断するわけにはいきません。少し幅広くやっていますけれども、疑わしいものは全部チェックする。例えば、A型では無いものも、お医者さんが臨床してみて、渡航歴や何かから考えて調べた方が良いというものは調べています。簡易キットでやっても100%正しいわけでは無いですから。最初の検査で「これはA型ではありません」と出ても実際調べてみたらそうでないということもありえますので、慎重には慎重を期して国民の健康と命を守るという観点から幅広くやりたいと思います。報道の皆さんも大変お疲れであると思いますが、情報は公開していくという基本を守っていきたいと思います。
記者:
臓器移植について、WHOが海外での渡航の自粛決議を来年以降に延期するということが報告されていますが、これが法案審議に与える影響というのはどのようにお考えでしょうか。
大臣:
少なくとも、皆さん御承知の通り、WHOは新型インフルエンザの対応で精一杯なので、WHOの対応についてはやむを得ないかなと思います。ただ、それがあっても日本の国会できちんと審議をすべきだと思います。我々はそれに関係なく、一国会議員として言えば、一日も早く皆で議論をして、臓器移植の正しい方向について国民のコンセンサスを得るということが重要だと思っています。
記者:
新型インフルエンザ行動計画の弾力的運用ですが、発生してから検討を始めるのでしょうか、それとも発生前に決まるようなスケジュール感で行っていくのでしょうか。
大臣:
ある程度様々な案を内々に考えております。ただ、フェーズ6に上がるかどうか、もし、仮に上がるのであれば緊急に対策本部幹事会を開いて検討します。一つ例を挙げますと、学校の臨時休校とか閉鎖という措置について専門家の方々とも議論をしておりますが、プラス、マイナスの評価がそれぞれあります。子どもさん達が非常に濃密な接触がありますから。職場ですと、例えば、メキシコのレストランが開店して2.5メートル以上離すとかしておりますが、学校ではそういうことは無理で、濃密接触の可能性があります。学校をアメリカの方針のように臨時休校しないということがいいのかどうなのか、専門家の間でも意見が分かれておりますし、慎重に考えるべきだと思います。ですから、そういうことを含めて考えないといけません。例えば、保育園などは学校よりも子供たちの接触がもっと濃密ですから、そうすると保育園に預けているということを前提に、お父さん、お母さんが働いている、特に女性の家庭と仕事の両立ということになった時に、職場の事業主にも御理解をいただかないとお母さんの働く時間が制約されることもあります。社会的影響を考えて、どういうシナリオにすればいいか、いくつか持っておりますが、どれを取るかというのは新型インフルエンザの毒性がどんどん解明されておりますから、その状況、諸外国への広がりを見ながら慎重に検討したいと思います。特に、日本国民が相手ですから、危機管理の在り方は万国共通でない面もあります。万国共通で行わないといけないこともありますが、日本の国民性も考えないといけませんので、様々な意見を聞きながら柔軟に対応したいと思っております。
記者:
必ずしも発生前に決めるということはこだわらないということでしょうか。
大臣:
我々が作っていた行動計画はH5N1の極めて毒性の高い新型インフルエンザでした。今までのところ、今回のものは極めて毒性が高いとは言えませんが、いつ変異するか分かりませんから、そのことを前提に柔軟に対応したい。それが弾力的という意味です。
また、何か起こったり、フェーズが6に上がったりしましたら皆様にお知らせすることにしたいと思います。

(了)