閣議後記者会見概要

H21.03.27(金)08:46~08:55 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議については、特段御報告することはございません。

質疑

記者:
介護職員の人件費について、追加経済対策の中で3年間で1兆円規模の税金を投入して補助を行うという一部報道がありましたがこれについては。
大臣:
与党が今一生懸命いろいろな取りまとめを行っています。それを受けてどうするかということで厚生労働省としてはまだ正式に何も決まっておりません。
記者:
方向性としては税金を投入してということでしょうか。
大臣:
それも与党の取りまとめを頂いた上で考えたいと思います。
記者:
大臣としては3パーセントの介護報酬引き上げでは足りないという意識でしょうか。
大臣:
それもいろいろ調査をしてみないと。事業所によっても違いますし、地域によっても違います。群馬で火災の事故が起こりましたが、あれを見ても基盤の整備が遅れているので、例えば、一つの案として交付税のような形での支援もあるだろうと思っておりますが、党がまずお決めになることですから、それを待ってと思っております。
記者:
年金記録問題について改めて「ねんきん定期便」が来週から発送開始されますが、これに何を期待されるのかというところと、五千万件の解決に結び付くのかというところをお話いただけますか。
大臣:
あれは自分の誕生月に届きます。五千万件でまだ回答を寄せてくださっていない方がおられます。「訂正がないからいいや」と置いたままの方もおられるので、その中でも注意を喚起します。特別便に回答をまだ送っていない方には2回くらいフォローアップのお手紙を差し上げましたが、まだ送付頂けていない方がいます、是非それにつなげてくださいということです。それから「ねんきん定期便」は色を変えて送付します。注意を引くようなオレンジの封筒の人は、封筒が届いたら「自分は何かあるよ」と見ていただき、そうでない色の人は普通どおり見ていただきます。標準報酬月額がそこに書いてありますから、これを良く見て「どうもおかしいな、こんなに自分の月給が安かったかな」ということがあったり、「ここに勤めていたのにな」という不明な点があれば、電話でもなんでもとにかくチェックしていただきたい。これで標準報酬月額改ざん問題にもきちんと対応できます。本当に社会保険庁の不祥事がいろいろなところで御迷惑をお掛けしているのですが、解決は皆で行わないといけないので、国民の皆様が解決に御協力いただければ一日でも早く良くなります。皆の御協力をいただいて先に進めるための「ねんきん定期便」ですから、是非、御活用いただきたいと思います。これはホームページで国民の皆様に「ねんきん定期便」の素案を示して、「これで分かり易いですか、どうですか」とお聞きして、皆様から「この文章は分かりにくい」などと言ってくださった結果をまとめましたものですので、分かり易くなっていると思います。ですから、「ちょっと長くて読むの嫌だな」と思われても是非お読みいただきたい。皆の力で年金記録問題を解決したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
記者:
世論調査で民主党の小沢代表が辞任すべきという意見が6割以上ありました、また、麻生内閣の支持率は20パーセント代に回復したのですが、これについての受け止めをお願いいたします。
大臣:
よその党のことはどうこういうことはございませんが、やはり、政治と金ということについて世論が厳しい目を向けておられるのだと思います。その跳ね返りで内閣支持率が上がったから喜ぶということではないので、正々堂々と良い仕事して業績を上げて、それによって国民の支持を得て行くというのが正道ですから、敵のエラーで勝って喜ぶことは全くないです。私たちこそもう一度気持ちを引き締めてやらないといけません。財務副大臣が株の取引を行うというようなことがあってはいけませんので、こういうことを含めて我が党こそ反省すべきはしっかり反省して、麻生内閣としては全力を挙げて国民のために仕事をする。そうすれば必ず国民の皆様の支持を得られると思っておりますので、私も引き続き一大臣としてがんばって行きたいと思っております。
記者:
愛育病院の件なのですけれども、総合周産期の看板を返上するということで、都と厚生労働省と協議ということなのですけれども、大臣の受け止めをお願いします。
大臣:
これはまさに私が厚生労働大臣として両方、つまり医師不足の問題への対応と労働者の権利を守るということをやっております。労働基準法に基づいて休日の労働の扱い等をどうするかという三六協定がありますが、やはり病院の方、経営者というのはこういうのはちゃんと管理者として知った上できちんと協定を結んでいただければ違法にならない。まずそこから始まって、そしてこれは、医療の現場が不足しているから違反をやるということを続けていけば決して良くなりません。やはりお医者さんも生身の身体でやっているわけですから。一所懸命いろんな手を使って医師不足に対応してきましたが、これもまさに側面射撃としてこの問題を解決しないといけません。たまたま労働大臣と厚生大臣を一人がやっておりますから、あらゆる手を使って過酷な勤務医の状況を改善する。そこは「お医者不足だからそんなこと言われても」ではないのです。皆困った状況の中で頑張っているのだから、医者不足にも対応します。しかし、現場でお医者を辞めないといけないくらい疲弊しきっている勤務医を助けないといけません。ですから、良い方向への第一歩で、そこから先は、それぞれの病院と、例えば東京都がよくお話をして私たちもいろんな点でお支えするし、例えば、弾力運用というようなことも考えてくれというのは、聞く耳を持たないわけではありません。それは病院だけではなくて、あらゆる企業に対して三六協定を結んでいなければ指導をやっております。いつも私が言うように、労働法、労働法制というものを社会の中にきちんと定着させる必要がある。三六協定と言って「普通の人は分からない、お医者さんが分かるはずない。」では駄目なのです。やはり働く人の権利はきちんと守るということを礎にするような社会にしないといけないと思っております。そういうことを含めて全力を挙げて勤務医の待遇を良くする、そして職場環境をよくする、そして医師不足に取り組むと、総合的にやるための一歩と思って前向きにこれを捉えていただきたいと思っておりますので、一所懸命頑張って解決したいと思っております。

(了)