閣議後記者会見概要

H20.12.05(金)09:50~09:56 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議については特別ございません。
私の方から一点、ねんきん特別便についてのお願いがございます。10月末日までに皆様にお送りしていますが、先般、郵政事業のミスがあったりということもあって、もしまだ届いていない国民の方がおられましたら「まだ届いていないよ」ということで、最寄りの社会保険事務所に行かれるなり、電話してくださるなりしてお確かめいただきたいというのが一つ。それと「ねんきん特別便は届いたけれども忙しくて、訂正もないし、返事もしていないわ」と、どこかに置いたままの方もおられると思いますが、是非これはご自分の権利を守るためであって、例え訂正がなくてもご回答願いたいと。そうすればより多くの皆様にご安心を与えることができると思いますので。ねんきん特別便が配り終わってちょうど一月たちまして、こちらももう一度総点検を行いますので、是非、国民の皆様にもよろしくお願いしたいということです。

質疑

記者:
基礎年金の国庫負担分2分の1引き上げということを、大臣は4月からとおっしゃっていますが、総理は来年度中にはと幅を持たせていますが、これについては。
大臣:
来年度というのは4月1日から始まりますから、年金をしっかり守る立場から、昨日、財務大臣にもきちんと安定的な財源を手当して欲しいということは申し上げましたし、そのスタンスは変わりません。おそらく総理がおっしゃったのは、何かの記者会見の時に「4月からを基本としてこれをやる」とおっしゃたので、基本としての読み方だろうと思います。法律的には21年度中ということになりますが、普通基本的に考えれば21年度というのは4月1日から財政年度、会計年度が始まりますから、私としては何とかそういう形で引き続き予算の獲得をして行きたいと思っております。
記者:
非正規労働者の雇用保険の加入期間なのですが、1年から6ヶ月に短縮されるという厚生労働省案が本日出されるということなのですが。
大臣:
今日の与党のPTの方でも、雇用対策をどうするかということについて検討していただいております。6ヶ月入られればいいのか、12ヶ月入られればいいのか、それはなるべく短い期間しか掛けていなくても、給付を貰えたほうが安心であるわけですからそのバランスをどうするか。給付の期間も三月で職が見つかるか、半年で見つかるか分かりません。これは掛けた勤続年数とかで給付が何ヶ月かということが決まっておりますが、これについても柔軟な幅を持たせるように、今、政府・与党で検討中ですので、今日夕方与党案がまとまれば、それを元に政府の案もきちんと決めたいと思います。その中にいまおっしゃった可能性も含まれております。
記者:
高齢者医療制度についてですが、先ほど朝、政調会長や政調会長代理とお話されたかと思いますが、どのようなお話だったのかということと、大臣の見直し案の位置づけはどうなのかということを教えてください。
大臣:
今日お話をしたのは政府・与党一体となってやって行こうということまでです。したがって、これからどういう党の機関で行うのか、どういう形で会合を持つのか、今からの詰めですが、いずれにしても、見直し規定もあることですし、総理も見直すということをおっしゃっているわけですがから。大臣は大臣で行っている、党は党で勝手に行っているということでは、議院内閣制の下ではよろしくありませんから、政府・与党一体となって行おうということの確認です。
記者:
高齢者医療制度の取りまとめ時期が、早まるということはありえるのでしょうか。
大臣:
これは取りまとめ時期も何も、どういう組織を作って行うかということから始めないと行けませんので、今日は「一致して行いましょう」というところですから、そこから今からの議論によると思います。
記者:
昨日行われました検討会はこのまま引き続き行われるのでしょうか。
大臣:
検討会は、昨日はいろいろなデータが出ましたね。そういうデータを出して行くことがとりまとめの材料になるわけですから、あれはあれできちんとやっていく。党の方の機関が決まれば合体して行うとか、今後のことは検討したいと思っております。
記者:
年金問題なのですか、記録が回復してから、支給されるまでにすごく時間が掛かっているという現状がありますが、これに対してどういう改善策をお考えでしょうか。
大臣:
昨日の委員会審議でもお答えしたように、280人体制にする、やがて年明けには310人体制にするということですが、裁定というのはプロじゃないとなかなかできませんので、人を急激に集めるというのは難しいということがあります。ただ、いろいろな体制を整えつつありますから、今例えば、大体10万人の申請があって、6万人とか、11月で6万3千人しか出来ていないということがあります。年明けに例えば10万あったら、11万ということで処理件数が上回るような形で行って行きたいと思っておりますので、今はとにかく迅速に対応できるように充実させることに尽きると思います。
記者:
雇用の問題ですが、今、派遣切り等が問題となっておりますが、一方で来年2009年問題という派遣の問題があると思うのですが、これにはどのように対応されていくのでしょうか。
大臣:
とにかく派遣切りを含めて、期間工の問題、非正規雇用の問題、これは全力を挙げて、先ほど申し上げた与党の協力も得ながら行っていきたいと思っております。2009年問題は、そういう議論の過程においてどうするかということを考えたいと思いますので、これは来年の話ですから、今年末年始をどう乗り切るかということが一番大事だと思います。

(了)