閣議後記者会見概要

H20.10.21(火)10:30~10:34 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議は特別ご連絡することはございません。

質疑

記者:
サイゼリヤが提供している食品の一部からメラミンが検出されましたが、厚生労働省としての対応はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
これも事実関係を良く調べて、それで、輸入業者にチェックをきちんとやってもらう。そして、メーカー、流通業者含めて疑わしい物については相当万全を期して対応してもらいたいと思いまして、指導監督をきちんとやって行きたいと思っております。
記者:
年金改ざん問題ですが、脱退者の無資格になっている人のレセプトを抜き取るというような不正があったということが元職員の証言で明らかになっているのですが、事実を把握していらっしゃったか、今後の対応などお聞かせください。
大臣:
作業委員会をやっておりまして、論理的に言えばそういうことはあり得るという話は出ておりました。私自身、標準報酬改ざんについては事実を把握しておりましたが、そういう形で具体的な事実は私自身は把握しておりませんでした。作業委員会の中での指摘はございました。そういう意味で、これもまた組織的関与の有無を含めて今標準報酬の問題を調べておりますので、同時に調査をしたいと思っております。
すべて年金記録問題やこういう問題は被害者の救済ということを第一に考えないといけない。そういう意味では保険金を払っているのにそれはある意味で猫ばばされていた、しかし、保険金を払っているのだから健康保険も使う権利がその方にあるので、事実上その方が使っていれば、結果的にはその人の被害はなくなっているわけですね。ただこれは保険者が支払うべきでないお金を支払ったという意味では、法的に言えば保険者の方がそういう改ざんをしたり、猫ばばをした事業主に対して請求権が出てくるという話だろうと思います。ただ、こういうルールに基づかないことを行うというのは決して褒められたことではないですし、きちんと組織の問題点、膿を出し切るという意味でもきちんと調査をしたいと思っております。
記者:
ねんきん特別便ですが、明日22日の発送で終了しますが、これまでの評価について教えていただけますか。
大臣:
いつも申し上げておりますように、二つの車輪を回しています。データの方で行っているのはいろいろ架空のデータがあったりして問題が多いです。しかし、それはそれで行って、もう一つは今言われたねんきん特別便なので、やはり、一人一人の皆さんがしっかりとチェックしていただくということが、解決に繋がる早道だと思っております。10月いっぱいで1億人強の方にお送りいたしますが、今のところ、4千万の方々が記録の訂正がなかったり、記録を改めてもらったりということで、その4千万人の方々にとっては年金記録問題は解決したという状況になっております。このトレンドでこのまま行っていくと、年末までには7千万人くらい人が「自分にとっては年金記録問題が終わりました」と言える状況になるのではないかと思っております。ただ、まだ残された課題もありますので、それは今申し上げた様々な手段で取り組んでいきたいと思いますが、昨年の7月5日の政府・与党の決定に基づいてほぼ一年間行ったので、一定の成果は上げられただろうと思っております。
記者:
国の補助金を地方自治体が不正にプールしていたということが発覚しているのですが、厚生労働省関係でそのような実態はありますでしょうか。
大臣:
今のところ私のところには報告は入っておりません。ただ、こういうこともよろしいことではないので。背景を探れば予算の単年度制の問題に行き着くと思いますが、単年度制のプラスも相当ありますから、ただ単に3年とか、5年とかと中長期的に行えばいい話ではないので、予算の規律ということを守るためには単年度制というのは優れた制度なので。そういう中でのこういう不祥事ですので、やはり、ルールはきちんと守っていただかないといけないと思っております。

(了)