閣議後記者会見概要

H20.10.14(火)08:44~08:52 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私の方からは特別にご報告することはございません。
一点、例の2万人の個別訪問、今準備を進めておりますけれども、今のところ、16日から行えると思います、予定として。連休があったものですから、いろんな事務手続きが遅れてしまいましたけれど、今週中にということで16日からの予定です。

質疑

記者:
何かしらの取材設定はお考えですか。
大臣:
取材できるように指示をしてあります。私は予算委員会の対応がありますので、動きがとれませんけれども、広報の方に言ってあります。皆さんの代表の方とご連絡を取っていただければと思います。
記者:
調査チームのホットラインができるということなのですけれども、一体どういうものなのでしょうか。
大臣:
今日、調査チームのヘッドである野村さんの方から直接お話があると思いますので、それを聞いていただきたい。いろいろ情報を取るためにということで、大臣あてだとなかなか来にくいのもあるのでということだと思います。
記者:
改ざんの問題に関して、日曜日のNHKの「日曜討論」の中で、保利政調会長がサンプル調査に関して、野党側の提案について否定するものではないと。全体像を見るという意味ではありでしょうというようなお答えをしているのですが、この発言を受けて、改めて大臣、サンプル調査、全体像を調べるということに関してどのようにお考えかというのをお聞かせいただけますか。
大臣:
全く意味は無いとは申しませんけれども、やはり優先順位を付けて、人も時間も必要ですから。そういう意味で、実を言うと、88件を調べたのがまさにサンプル調査で、こういう確実に改ざんしたのを調べてみると3つの条件が出てきたわけです。例の5等級以上とか、6ヶ月とか、それから改竄した日の前後同じ日にちか何かに標準報酬を変えたとか90%そうでしたから、まさにこれがサンプル調査であって、そこからまず2万人を割り出したのです。例えば、75万人なら75万人、適当に、ランダムにやってみて、75万人のうちの3割いますねと言ったってこれが何か役に立ちますか。それよりも可能性の高いところから順番にやっていけばいいのです。皆さん簡単にサンプル調査と言うと、それは何だろうということを考えないで、サンプル調査とパーンと条件反射なさいますけれど、何をやるのですか。いろんなサンプル調査のやり方がある。だから、そこはもう少し細かく詰める必要があると思うのです。例えば、ねんきん特別便を皆に送っているでしょう。あれは、皆に来たから皆で調べられたのです。何人間違っているかというサンプル調査をして2割間違っていますと言ったって、それが個々の被害者の救済に直結するなら良いのです。だけども、やはりお金も時間も人手も足りない時に、私はそういう暇があれば、2万人のところに今一所懸命行って、これは社会保険庁の職員だけではなくて、例えば、その他の分野の、地域の例えば、労働局がありますね。こういう所からも人をかり出して、混成部隊で行きます。それだけの人手が足りないのです。被害者にとってみたら、全体の改ざん率2割です、3割です、そんなことを聞くよりも、「私を救ってくれ。」ということが多いので、私は全て優先順位で考えます。それから、75万人にしても、それからもっと紙台帳でもいるかもしれない、こういうのは全部、後ほど順番にやっていきたい。その優先順位をつけるのに役立つならばサンプル調査をやる。私は実はサンプル調査をやったと思っているのです。その88件です。それで、相当そこまでできたと思っておりますので、そういう形で動いていきたいと思っております。
記者:
後期高齢者医療制度なのですけれども、明日4回目の天引きで一部の地域で督促状が届いてしまってちょっととまどっているお年寄りがいる地域があるのですけれども。
大臣:
いろんな地域で細かいケアレスミスが起こっています。それは、市町村もしっかりしてくださいよと言いたいし、逆に、人間のやることですから100%完璧と言うことは無いかもしれないけれど、それはあってはいけないことです。亡くなっていないのに亡くなった方にお送りしていますとか、細かいミスがちょこちょこあります。それは即座に謝罪をして、きちんと訂正をして、例えば、取りすぎた人だったら戻す、それから、通知が行っていない方や間違った通知の方があればやるというのも早急にやりたいと思っております。大変申し訳ないと思っております。今後とももっともっと完璧を期するように努力したいと思っております。
記者:
株価が下落していますが、厚生労働省として何か雇用対策で対策を打ち出されるお考えってありますでしょうか。
大臣:
今日反発して、1割以上反発して上がってきています。ただ、これで完璧に問題が片付いたかと言ったらそうではないので、今までやってきました雇用対策を系統的にやっていく。それで、更に第二次補正という話もありますから、そういう中で政府全体として雇用対策とかやっていきたい。ただ、緊急医療対策等は相当手を打っていますので、今後とも雇用の面においては、第二次補正も含めてできるだけの対応をしたいと思っております。
記者:
大分で障害者スポーツ大会があったのですが、週末土曜日、副大臣も政務官も行かれなかったのですが、何かあったのですか。
大臣:
去年は行けたのです。今年は、予算委員会の対応があって、これをまず優先させてくれということなのです。私もそれに取りかかって、今日もたくさん質問がありますし、いろいろやはり国会予算委員会は大事ですから。そういうことなのです。だから、一応、副大臣、政務官にも国会対応を第一にしろということを言ってあります。本当に残念なのですけれど、去年行って皆さんに喜ばれて、障害者の方が喜んでくださったので今年も何とかと思ったのですが、そういうことです。この前のパラリンピックもそうですけれど、あれも実は私は北京に行きたかったのですけど、いろんな公務があったものですから。できるだけ両立を図りたいと思っております。
記者:
手はおけがですか。
大臣:
けがではなくて、ガングリオンって分かるでしょうか。恐らく仕事のしすぎ、パソコンの打ちすぎだと思うので、いろいろ資料を作ったりするので。ちょっとそれで抑えておかないと腫瘍があれするので、悪性ではないので、良性ですから何とか抑えてと思っております。
記者:
高齢者医療の保険料の天引きなのですが、明日支給の年金から新たに最大約600万人が対象に加わりますが、今高齢者の反発も予想されるかと思うのですが、どのようにお考えでしょうか。
大臣:
普通徴収を一部入れました。これにより、特別徴収、つまり天引きだけではなくて自分の銀行口座から引き落としできるようにしました。ただ、これが周知徹底されていなくて、今のところ恐らく5%くらいの方、それから、そういうことが可能でありますよというのを通知忘れの市町村もあるので、これ徹底したいと思っております。それで、長期的にはこれは法律改正をしないといけないのですけど、それ以外の選択肢も広めたいと思っておりますので、そういうことをご理解いただいて、今後とも自分の銀行口座から引き落としなさりたい方にはきちんと対応できるようにやっていきたいと思っております。

(了)