閣議後記者会見概要

H20.08.26(火)10:39~10:43 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
私の方から特別報告することはございません。

質疑

記者:
先週元社会保険庁職員の方が標準報酬月額の改竄について組織的にやっていたということを証言したのですが、これに対する大臣のコメントと、社会保険庁でも調査していると思いますが、その結果をいつ出されるのかお聞かせください。
大臣:
そういう証言が正しければ、あってはいけないことですから、大変残念だと思います。それから、標準報酬の改竄の件について、わかっていることについてはすでに調べております。できるだけ早く調査結果が出れば公表したいと思っております。したがって、それに伴い処分ということも必要に応じて行いたいと思います。
それから、今いろいろな手法を専門家の方々にお願いして、どうすればそういう改竄事例が明らかになるのだろうと。普通の会社は経理関係の書類は7年間が保存期間ですから、7年より前の物は捨ててあるので物証がないのです、役所の方も5年くらいしか保存期間がなければ、そういうことで紙に書いてあるようなものを見つける、物証を探すのは非常に難しいと思います。一つ今考えられているのは、標準報酬月額、はっきり言えば給料の毎年の変遷を見て、70万円、80万円、90万円、100万円と年功序列で増えて行きますが、ある年に100万円から80万円に落ちているとおかしいと判ります。その時に本当に経済状態、会社の状況が悪くて下がったのか、改竄のようなことがあったのかここから先の判断が非常に難しいです。物証がなんとか見つけられないか、昨日も年金問題の作業委員会を開きましたが、専門家の方々にいろいろなお知恵を出していただいて、そして、できるだけ解明をしたいと思っております。
記者:
調査結果公表の目途というのは。
大臣:
今調査に入っておりますので。それから今言った明らかに調査対象にすべきという案件があります。ただ、それと共にデータを今申しあげた形で探して行くとした時に、ある意味で際限がないくらいの膨大な量なので、それは作業委員会その他専門家の委員会にも諮りながら一つ一つやって行きたいと思っております。調査も今チームが一生懸命やっているので、判り次第出来るだけ早く明らかにしたいと思います。
記者:
雇用能力・開発機構の件なのですけれども、3日に茂木大臣の方で、有識者会議に廃止も含めてということで案を出されたと思うのですけれども、それ以前に舛添大臣と茂木大臣とでお話のような機会ということが。
大臣:
今のところ、具体的な日程や計画はありませんが、閣議の場とかいろんな所で茂木大臣とは会いますし、電話で話したりもします。そういう中で、まず、大前提として、雇用能力・開発機構とか私のしごと館とかいうものがどういう仕事をしてどういう組織になっているのかということを、厚生労働省と茂木大臣の所の事務方でしっかりまず情報の共有をしていただく。その上で、必要なもの、必要でないもの、民間が取って代われるもの、民間ではできないもの、こういうことをよく議論をして、そして、最終的には、政府全体でこういう方針だと決めたいと思っております。今の段階では、まず私が申し上げましたように、事務的にきちんと情報を共有する。片一方では、「5つの安心プラン」というのを福田内閣が掲げております。その中に雇用の問題が入っています。その「5つの安心プラン」の雇用の項目で掲げている政策と、雇用能力・開発機構の将来像をどうするかということが齟齬を来すことがあってはいけません。政府全体の政策ですから。そういうことを総合的に勘案しながら、時期がきて必要であればまた茂木大臣とよく共有したいと思っております。

(了)