閣議後記者会見概要

H20.08.15(金)10:25~10:32 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議に先立ちまして、第一回の給与関係閣僚会議がございました。これは、先の人事院勧告につきましての検討ですけれども、今後引き続き関係閣僚会議で検討するというところで終わっております。それから、緊急事態における初動対処について閣僚意見交換会。これは、内閣改造がありましたので新任閣僚がたくさんお見えになりましたので管理の体制について事務的な説明があったということです。それから、閣議がありましたけれども、特別に特記することはありません。

質疑

記者:
今日、終戦記念日ですけれども、靖国参拝のご予定はあるかということを。
大臣:
行きません。
記者:
首相が、茂木大臣に雇用・能力開発機構の取扱いについて早急に結論を出すように指示しましたけれども、これについて大臣のご見解を伺えればと。
大臣:
閣議の前に茂木大臣とちょっと打ち合わせをしました。それで、とにかく両大臣でよく総理の指示を得た上で、検討して決めようということで、今から両者で細かい詰めを行っていくという状況です。
記者:
雇用・能力開発機構の見直しについては、「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」の中で取り上げていく考えはありますでしょうか。
大臣:
要するに例の改革ですね。今のところ具体的にどうするかということはまだ考えておりませんけれども、茂木大臣と私との間で検討して適宜総理の指示を仰ぎながら結論を出していくということだと思います。
記者:
今の件ですけれども、既に省内で有識者会議が検討を進めて、先日も中間整理という形で出されましたけれども、そのスケジュールは予定どおり進めていくということになるのでしょうか。
大臣:
例えば、私のしごと館は、これはもう入札をしていますから。それから、私もずっと申し上げてきて、要するに、あの建物を解体して壊してしまうというのはあまりにもったいないので、そういう意味でもったいないということを申し上げているのです。正確な報道がなされなかったような気がしますけれど。だから、売却するにしても、一円でも多く、高く売却した方が事業主の掛け金ですから、だから、少しでも良い条件でこれを多用したいということで、あれだけ立派なものを、物理的に、壊してしまうのはもったいないということを申し上げているのです。どういう視点かといったら、国民にとって何が一番良いかという視点で議論していくわけで、従って、今現に進んでいるスケジュールはあります。基本的には、それを踏まえた上で、更に総理の指示もありますから、例えば、加速化するとすればどういうことができるかということも含めて茂木大臣と検討するということです。
記者:
今、北京オリンピックが開かれていますけれども、大臣、柔道の有段者と、それで柔道男子非常に低迷が続いていますけれども、率直なご感想を。
大臣:
私も鈴木桂治君に非常に期待を、地元でもあるので、地元というのは、国士舘大学のそばに住んでいますから、あそこから選手が出ているので非常に期待していたのですけど。要するに、国際的に見て、私もヨーロッパで柔道をやっていたので、男性の層の方が国際的にはるかに広いのです。女性はまだそこまで広がっていません。それから、国際ルールでやる時に、やはりポイント制ですから、もの凄い勢いで仕掛けてきます。それで、ちゃんと組ませてくれないで奥襟をとるとか、昨日の鈴木君とのあれみたいにタックルでやってくる。しかし、そういうことは想定しないといけないし、あれは反則をやったわけではないですから、技の一つなので。今ビデオがあるので完璧に向こうはこっちの技を検討しているのです。井上康生がとれなかった時もそうなのです。ですから、やはりこちらも相手の技をよく研究していって、それはポイント制だけれども、最初から一本とるつもりで攻めていかないと駄目です。攻める姿勢が全然無い。だから、それは女性二人金メダルを取りました。彼女らの戦いを見ていると、攻めています。だから、いくらポイント制があっても、絶対一本とるんだという気持ちで攻めていかないと、試合に臨んで、立礼をして、構えた瞬間の面構えが気迫に欠けているというのが私の感想でありまして、やはり勝負ですから勝たないと駄目なのです。だから、それぞれいろんなプレッシャーあったと思いますし、その時の体調もあるし、あまり選手に言うのは酷だと思って、大変努力はしてきたと思うので、本当のオリンピックというのはプレッシャーだと思いますけど、ただ、やはりそれに打ち勝ってこそなので、少し、そういうことで頑張ってもらいたいと思います。そして、人口あたりの柔道の層は、例えば、フランスなんか日本より遙かに多いし、もう少し裾野を広げる努力をしないといけないかと思っているので。臍をかむ思いで声援しているというのが今の状況であります。この話をすると非常にいきいきするのですけどね、年金の話より遙かにこちらの方が楽しい話なんですけど。
記者:
歯がゆい気持ちというのは。
大臣:
要するに、見ていると、自分が柔道着を着て「俺にやらせろ」と言いたいような気がするので。私は主としてヨーロッパでやってきたので、彼らの戦いぶりをやっていますので、あれだけ脚が長くて上背のあるのには、例えば、内股とか小さな足技とかで十分倒せるのです。現実にその場に立ってみないと分からないので、ただ、やはり研究、研鑽、そして攻めの姿勢、必ず一本とるという姿勢で今からやらない限り駄目なのではと思います。歯がゆいです。
記者:
靖国参拝、行きませんとのことですが、先日、大臣は、各人の自由ということをおっしゃられたと思うのですけれども、大臣自身はどのような考えに基づいて行かないという判断を。
大臣:
私はいつもそうですけれども、静かに終戦の日を迎えたいということでずっとやってきました。だから、きちんと心の中で戦争の惨禍を思い、平和への決意を新たにするということであれば良いと思いますので、毎年、そういう態度と姿勢で、日本国のどこにいようと、海外にいようと、静かに8月15日は、そういう亡くなられた方の御魂に対して哀悼を捧げ、そして、平和を祈念する祈りを捧げる、これはいつも続けていることであります。

(了)