閣議後記者会見概要

H20.07.25(金)10:49~10:56 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議関係は特別ご報告することはございません。私の方から一点、「5つの安心プラン」の5番目の厚生労働行政のあり方の総点検について、「厚生労働行政在り方懇談会(仮称)」を設置することといたしました。国民目線に立って社会保障政策の在り方を検討するということであります。そのために外部の有識者の方々の意見も取り入れるということで、奥田さんを座長にし、宮城県知事経験者かつ我が省にもおられました浅野史郎さん、それから岩男寿美子さんは「人生85年ビジョン」の座長を務めていただきました。それから大熊由紀子さんは朝日新聞の前論説委員で医療問題に詳しく、肝炎検討会、年金の作業委員会にも入っていただいております。それから、演出家のテリー伊藤さんも「人生85年ビジョン」に入っていただいておりました。それから学者から薬師寺泰蔵さんです。この方は私の昔からの同僚の学者で、科学技術政策と政治学の関連について詳しい方です。それから私自身と事務次官、厚生労働審議官の3人が入って行います。まず、第1回目は8月1日に開催したいと思います。そして、その意見を積み重ねて行き改革の実を上げたいと思っております。私の方からは以上です。

質疑

記者:
この懇談会についてですが、組織の硬直化が指摘されている医薬食品局の大幅な見直しというのも検討課題に入ると思うのですが、今後どのように取り組まれるご予定でしょうか。
大臣:
何を改革するのか、これはまさに懇談会において今から検討することですが、私自身の考えていることを言えば、まず、人の問題、それは職員の意識の問題を含めて人という要素があります。したがって、これはすでに人事政策検討会議で技官の人事について議論を始めたところです。それから、許認可権限や天下り等の問題をどう整理するのかということも大きな問題です。それから3番目が組織改革。今おっしゃったようにPDMAと医薬食品局の関係をどうするのか、アメリカ的なFDA的なものを持ってくるのか、これは今薬害肝炎の検証委員会において議論されておりますし、人事政策検討会議においても議論されています。そういう改革のための道具立てがたくさんありますが、それを全部こちらに提供してそこで議論してもらう。だから、改革と言うと組織も改革の対象となりますから、議論の結果今申し上げました薬害ということが繰り返して起こってきた反省に伴って、人の要素であれ、組織の要素であれ変える必要があれば変えるということです。
記者:
今の関連なのですが、そういうふうに組織を変えることも検討するとなると、かなり大幅なことをやらないと駄目になるとは思うのですが、いつくらいまでに結論を得たいと考えているのか、後はまた、厚生労働省設置法の改正も議論の上だとは思うのですが、視野に入ってくるのか、その辺りを教えて下さい。
大臣:
拙速主義で、わずか1、2か月でこれだけの大きな改革について提言できるわけではないと思います。じっくり今の現状を見た上で、反省すべきは反省すると。そして、何が悪いのかということを外の目を入れて、先程のメンバーの方々の目を入れて考えますから、常識的に考えれば来年の夏にまた一律の人事があります。ですから、そういう時期に合わせて人事の検討会議にしろ、この新しい厚生労働行政の在り方懇談会についても方向付けをやるということであります。例えば、メスを入れていけば、厚生労働省だけに限らなくて、霞が関全体に関わる事にもなりかねない。ですから、極論をすれば、一人の大臣がこれだけの大きな省を抱えておく、予算規模でいっても国家予算の4分の1がこの省ですから、そういうことであっていいのかという議論があります。例えば、そういうことを突き詰めていって、厚生労働省そのものの組織解体というような事もおっしゃっておられる方々がおられる。そうしますと、それは、省庁再編成という話になりますから、厚生労働省一つではなくて、内閣全体の話になってくると思います、極論をすれば。ですから、そういうことにも拡がる可能性が排除できないわけですから、そこはじっくり時間をかけてと思っております。従って、結論として組織を変えるということになれば、厚生労働省そのものの設置を決めた法律も変えないといけないだろうし、先程も申し上げましたように、内閣の構成全体、行政府全体の問題にもなりうると思いますが、そういうことについては全てこの懇談会で検討していただきたいと思っております。
記者:
私のしごと館の入札に2社がきたと思いますが今日決まるそうですが。
大臣:
入札にきて、まだ入札、応札した結果どうなるかまだ分かりませんので、決まり次第またお知らせします。9月1日からの民間委託ということは既に決まっておりますので、幸い応札してくださる所がありましたので、結果が決まったら、また公表したいと思っております。
記者:
懇談会の件ですけれども、結局の所、1年後くらいを目途にまとめるということでよろしいでしょうか。
大臣:
そのスケジュール感も含めて、とにかく8月1日に1回目をやってみます。それで、外の方々の意見も聞いた上で、いつくらいまでに、例えば、組織の抜本的な見直しなら1年かかりますよと。しかし、許認可権限の見直しであれば半年でできますよと。いろいろそれはテーマによってあると思います。そういう整理をとりあえず8月1日にして、その結果スケジュール感も出したいと思っておりますので、今この段階でいつまでにやるという感じではありません。
記者:
年内に中間とかそういうことは。
大臣:
それもまだ決まっておりません。
記者:
大臣のペースでどのくらいで。
大臣:
これも8月1日に会合してそれで決めたいと思っております。キックオフをとにかく8月1日にやりたいと思っております。

(了)