閣議後記者会見概要

H20.06.24(火)10:34~10:40 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日、閣議後の閣僚懇談会で、昨日の総理の記者会見のフォローアップとして総理自ら「5つの安心プラン」の取りまとめに向けてということでご発言をなさいました。そして、昨日の会見で5つの安心ということで、高齢者が活力を持って安心して暮らせる社会、これが1番目。2番目に健康に心配があれば、誰もが医療を受けられる社会。3番目が未来を担う「子どもたち」を守り育てる社会。4番目が派遣やパートなどで働く者が将来に希望を持てる社会。5番目に厚生労働行政に対する信頼の回復。この5つの課題について緊急対策として5つの安心プランの取りまとめることとしたいということで、7月中に具体的な方策と工程についてとりまとめていただきたいという指示が繰り返しありまして、私、厚生労働大臣が中心にやるのですけれども、他の閣僚に対しても協力要請がありました。私からは以上です。

質疑

記者:
総理が昨日の会見で消費税の引き上げについて2~3年とか長い単位で考えていると述べられて、今年の税制改正では、2009年度からの引き上げは困難という見方を示されましたが、2009年度中に基礎年金の国庫負担を2分の1に引き上げることが法律で決まっています。総理の発言は、この国庫負担の引き上げを放棄したものだという指摘もありますが、大臣としてはどうお考えなのかということと、大臣として2.3兆円の財源をどのように確保すべきかとお考えかということの2点をお願いします。
大臣:
まず朝、総理自ら消費税に関連する発言について話をされました。総理からは、G8の関連で最初にお話しした時は、そろそろ決断の時だと申し上げて、その前後いろんな留保も付けてある、それがメディアでこの秋にも決断と流れたので昨日「2~3年」という形で申し述べておいたというご説明がありました。いずれにしても、それからもう一つ、無駄ゼロということを今やっているのに、片一方ですぐ消費税増税というのはいかがなものか、これは総理発言ですけれども、それで、結局無駄ゼロをしっかりやって、しかる後に消費税の話だという順番があるのだということも総理は強調なさっておられました。いずれにしても税制改正については、この夏以降精力的に政府、与党で議論をしていかないといけないと思っております。そういう中で、今のご質問ですけれども、基礎年金の財源の3分の1から2分の1に引き上げ、これは、きちんと約束したことですから、どういう財源を持っていくかは議論があるにしろ、これはきちんとやりたいと思っております。ただ、私自身は前から申し上げておりますように、消費税を含めてどういうような形で財源を負担するかについては、きちんと国民的な議論を行うべきだと思っておりますから、消費税について議論することは既に始めていいと思っております。そして、もちろん無駄ゼロ、いろんな効率化、それは厚生労働省含めてきちんとやりますけれども、きちんと国民に何が必要かということをご説明した上で、消費税についてもこれは必要ならば上げるという決断は政治的に下すべきだと。これは、私の信念として思っております。
記者:
薬害肝炎に関して、田辺三菱製薬が来週にも和解に関する回答を行うということで前向きな姿勢を見せたとみられているのですけれども、まずその点に関してのご感想と、補償に関する負担割合がまだはっきりしていないと思うのですが、その点に関してはいかがでしょうか。
大臣:
基本合意書、これは原告及び弁護団の方々が、おまとめになったものを私も読みました。譲歩できるところまでは一所懸命原告側が譲歩してあれをおまとめになったと私は理解をしております。それで、これまでも企業側には誠意を持って対応して欲しいということを申し上げておりますし、直接、間接に製薬メーカーの方にはそういうことを申し上げてきましたので、是非、なるべく早い時期に合意に辿り着いて欲しいと思っております。そういう形で企業の社会的責任を果たして、謝罪すべきは謝罪し、反省すべきは反省するという姿勢が大事だと思っております。後は、当事者双方がよく議論を重ねて良い合意に達すればいいので、分担割合云々というのはそれから先の話だと思いますので、まずは、一日も早い合意ということを私の方からもお願いしたいと思います。
記者:
昨日発売された「週刊ポスト」で年金記録問題の関連を巡って大臣が年金ギブアップ指令を受けたと、それで官邸に怒鳴り込んだという報道がありますけれども、報道されたような事実というのはおありなのでしょうか。
大臣:
週刊誌含めていろんな報道にいちいち私は反応しないことにしております。いろんなメディアで批判も受けておりますけれども、それにいちいち反応していると身体が持ちませんし、どこまでが正しくてどこまでが間違っているかということをコメントする立場にありませんですから。報道は自由ですから、自由な報道をなさっていただいて、後はそれを国民がどう判断するかということだと思います。総理にお会いした時には、必ずぶら下がりでこういうことをお話しして、こういう指示を受けたということはきちんと話しているつもりですから、それ以上でもそれ以下でもありません。
記者:
繰り返しになりますが、ギブアップ指令を受けたという事実は。
大臣:
そういうことについても先程申し上げましたように、ぶら下がり、乃至皆さん方に、総理にお会いした後にお話ししている事以上でも以下でもありません。

(了)