大臣記者会見概要

H19.12.11(火)15:32~16:00 省内会見場

広報室

会見の詳細

年金記録問題への対応の進捗状況について

大臣:
お待たせいたしました。お手元に資料いってますね。資料1、2がカラー刷り、3、4とあります。正確を期すためにちょっとメモをお読みします。それで今日はこの後参議院の厚生労働委員会がこの直後に開かれるということになって、朝できなかったものを夜中までかけてやるということなので、ちょっと時間が限られていますので、細かい点にあたっては事務方に後で説明させます。 まず、資料1をご覧頂きながらですが、この年金記録問題につきましては、今年の7月5日の政府与党決定に基づいて、ご承知のように取り組みをしております。この政府与党の決定は、来年3月までを目途に5000万件の記録と1億人の記録についてコンピューター上で名寄せ、突き合わせ、照合をする。その結果、記録が結びつく可能性がある方々に加入履歴等を記載したねんきん特別便をお送りすることになっております。この名寄せ作業につきましては、8月からプログラム開発を行いました。先月から年金受給者の方の分の第1次名寄せを実施してきましたので、その結果、来週17日月曜日に第1回のねんきん特別便の発送を行うことができる見込みが立ちました。そこで資料1の1頁目をお開けいただきたいと思います。送付件数については、現時点の推計でありますが、記録件数で1次名寄せの結果、結びつく可能性のある記録は、年金受給者で約300万件、今後実施する加入者1次名寄せで約800万件、合わせて約1100万件に上る見込みで、これを人数に直しますと、年金受給者の方約250万人、加入者の方約600万人で合わせて850万人の方にお送りできる見込みであります。この数字は、受給者については、最終段階でありますが、まだ確定ではありません。加入者については、推計でありますので、実際の発送件数には変更があり得ます。なお、今後この条件を緩和したその下にある2次名寄せ、1次名寄せは上に書いたように氏名、生年月日、性別でやったわけですが、2次名寄せを行いますが、これは条件を緩和して行いますが、現時点においておおまかな推計として2次名寄せの結果、約100万人~200万人の方に対して特別便をお送りすることになると考えております。次に2頁をお開き下さい。特別便は、電話や窓口で国民の皆様をできるだけお待たせしないようにする必要もありまして、電話、相談体制を勘案して、12月中旬から、一気に送れませんから、順次送っていきます。まず、受給者の1次名寄せ分をお送りいたします。年内は、17日と最後の週に1回、計2回、年内に全ての都道府県においてお送りできるように調整しているところでございます。その後も1月及び2月にそれぞれ4回の、計10回に分けて発送いたします。それ以外の特別なスケジュールは、今後調整いたします。ちょっと補足を何点かいたしたいのですが、3月までの送付の対象にならなかった方につきましても、来年4月~5月までに全ての年金受給者の方に、ねんきん特別便をお送りいたしますし、6月~10月までは全ての現役の加入者の方に順次ねんきん特別便をお送りいたしますので、1月になっても2月になっても私は来ないよという方もちょっと待ってて下さい。何の問題もないから来ないということがありますので。基本的に12月から送られる方は、いわゆる記録が出てきたので、改めて記録が見つかりましたという形で送るわけです。受け取ったねんきん特別便の内容をご確認いただいて、ご不明な点がある場合には、電話相談口や社会保険事務所に御連絡を頂きたい。しばらく窓口が混み合うことが予想されますけれども、いつまでに来ないからあなたの相談は受け付けませんというようなことはありませんので、慌てずに、十分に自分の記録を確認いただきたいと思います。 それから、次に資料の2、このカラー刷りの緑とピンクのものをご覧下さい。これまでも総務省の年金記録問題検証委員会におきまして、5000万の記録についてサンプル調査が実施されたことがありますが、この度ねんきん特別便の送付件数の推計と合わせて、社会保険庁に設置した民間の専門家の分析チームが行った調査結果に基づきまして、現時点で5000万件の全体像の推計結果を取りまとめました。まず、最初の緑、1550万件、これは対応済みという記録でありまして、死亡が判明した者等の記録が約360万件7.1%、脱退手当金の受給等により新たな受給に結びつかないと考えられる記録が460万件9.0%、5000万件中複数の手帳記号番号を保有していると考えられる者の記録が約420万件、平成18年6月1日以降基礎年金番号に統合済みの記録が約310万件6.1%であります。また、結びつく可能性のある記録は、先程申し上げましたとおり、この年金受給者で300万件、被保険者で800万件の、1100万件であります。更に、その下ですけど、6番目以降、今後解明を進める記録等が1975万件ございますが、まず、この緑、死亡していると考えられる者の記録が280万件、パーセンテージは省略いたします。漢字カナ変換を使用した記録のうち、正しく変換されていないと考えられる記録が240万件。婚姻等により氏名を変更していると考えられる厚生年金の方の記録は、510万件であります。その他として、婚姻等により氏名を変更していると考えられる国民年金の方の記録、それから、過去の記録をオンライン入力するまでの間の転記ミス、海外居住者、届出誤りにより収録された記録等が存在し、これら先程述べた記録等との重複を考慮しない概数で約945万件18.5%であります。これらの記録につきましては、今後行う2次名寄せ、旧制度の職歴等の申し出について公報による周知徹底、漢字カナ変換の記録の補正等、今後それぞれの記録の内容に応じた調査、照会等の対応を図り、可能な限り記録の統合を進めていく予定であります。なお、この他、現在氏名等補正中の記録がございます。以上が今回の推計の結果でありますが、今後、第2次名寄せを行うこととしており、これにより基礎年金番号と結びつく可能性のある記録は、更に生じることになります。 駆け足で恐縮です。資料の3をご覧下さい。この対応についてですが、まず、7月5日の政府与党の対策において、5000万件の中には名寄せ作業の結果、特定されない記録があることを想定しておりまして、このような記録については具体的内容ごとに仕分けをし、その内容に応じて調査、照会等の対策を講じる一方、全ての年金受給者と加入者の方々にお知らせを行い、これをきっかけとしてお問い合わせ頂くことの両面から記録の統合を進めていくという対応策が用意をされております。先程の全体像の推計は、まさにこのような対策を一つ一つ着実に進めていくことが大事だということを裏付けるもので、これからも対策に全力で取り組んで参りたいと思います。それで、この1枚目をめくって頂きまして、絵解きをしたのがこういう形でありまして、橙色のこのねんきん特別便、それからブルーがあります。それから、特定できないものを今後もいろんな、ピンクのところですけども、今後ともずっと調査をやっていくということであります。これが政府与党の7月に決めたもので今着実にそれに基づいて行っていっているということでございます。 資料4にお進みいただきたいと思います。これは毎月お知らせしています、どこまで進みましたかという、これも後でゆっくり不明な点があれば事務局に説明させますが、いつものペーパーであります。そして、一番最後に、例の氏名等が記録されていない524万件の補正作業ですけども、今のところ、93%まで補正可能なところまでいきました。ということでございますので、この後すぐ委員会を行うということで時間の制限がありますので、ご質問をお受けしてそれで後細かい説明、不明なのがあれば適宜事務局にバトンタッチをしたいと思います。

質疑

記者:
今後解明を進めなければいけない記録が全体の4割、1975万件に上ったということの感想と、公約違反ではないかというような指摘が野党の方からも上がっているのですが、その点について大臣のご所見をお願いいたします。
大臣:
やはり、これ誰もがやっていない新たなチャレンジをやってみて、それはもう社会保険庁がさぼってきた、いい加減でやってきた積年の病弊がこの中にあります。そして、蓋を開けてみると、今日きちんと整理したようにやはりこれだけの数のものが出てきたということですから、1975万件でありますけれど、死亡している者の記録とか、これで色に直すと緑に変わる分がありますから、そうしますと945万件なのですが、これもまた結婚した方が名前をちゃんと知らせていただくという形で、できるだけそれはやります。先程ご説明申し上げたように、全体のスケジュール、資料3ですね、これが政府与党の協議会の取りまとめの紙なのですが、私も含めて、安倍総理も含めて最後の一人最後の一円まで頑張って探し出す。これは私も今全くそれは変わっていません。そのための作業をやっています。ただ、この5000万件については、とにかく5000万件記録があるのをこれ全部チェックしている、照会している、どういう状況か調べている。これは3月末までにやってみて、やってみると、あっ、こういう分からないのが出てきたな、だから、分からないのが出てきたということが分かる。だから、5000万件をチェックするという作業は、これはきちんとやっているわけで、そこは是非ご理解を頂きたい。ただ、やはり選挙戦をやってたときですし、意気込みでなんとしてでもこれをやるぞということで、私も含めて総理もそういうことを、安倍総理もおっしゃったわけですけども、その時に、3月が終われば全て年金問題がバラ色の解決ができて全部終わっているよという誤解がおそらくあったのだろうと思いますけど、それは、今これは今から書いたわけではなくて、7月5日政府与党協議会の取りまとめを読んでみるとそうは書いてないのです。だから、それを今正確に申し上げたので、着実にこれをやっていく。ですから、どなたがおやりになっても、例えば、死亡しているという方の記録が出てきたり、婚姻で氏名変更しているという方の記録が出てくるわけで、私がやって私のやり方がまずくて出てきませんでしたというなら、これは責任になります。しかし、全力を挙げてここまでやりました。しかし、これはこういう事情で分かりません。例えば、524万件もあと93%までいって、これまだ94、95となるよう努力をしますけれども、戦争中に台帳が焼けて無いとか、戦後すぐの紙の事情が悪くてぼろぼろになって虫が食って見えないとかいうのがあるわけです。こういうものが出てきます。従って、そういう事情で分かりませんということを国民の皆さん方にお知らせする。ただ、それでも諦めなくて、例えば、戦時中だったら厚生省の援護局なんかに記録が残ってないかというあらゆるものを今後ともずっと続けて努力はします。ただ、それは、3月段階で虫が食ってこの記録ありません、戦争で焼けてこの台帳はありません、そこまで分からせて下さいというのが3月までの約束ですから、更にそれからなお探していくのは、今後とも続けていくということであります。特にそういう説明をきちんとやっていって、何故無いのか、何故出てこなかったのか、今4割近くとおっしゃいましたけど、それはきちんとこういうふうに説明してご理解を求めると共に、こちらも全力を挙げます。是非国民の皆様にもご協力をお願いしたいのは、例えば、田中さんという方が結婚して山田さんになっていますと、田中さんの名前だけで検索しても出てこないのです。山田さんになったよって言って下さらないといけないので、だから、早めにお知らせいただければコンピューターがそれで反応できます。是非きちんと全力を挙げてやりますので、国民の皆様にもご協力を賜って、一日も早くこの記録を、一人一人の記録を一人でも多く、一人でも早く着実に結びつけて、これはもうエンドレスの作業になるかもしれませんけれども、そういう熱意を持って政府に対する信頼、年金に対する信頼、国家というものに対する信頼、それを回復したいと思っています。
記者:
もう一つは、大臣はいつも国会を大変重視されているというふうにおっしゃっていたのですが、今日、国会の方で、この調査結果を出してほしいという要望があったのですが、出されなかったのですが、その理由は何なのでしょうか。
大臣:
それは国会の運営は基本的に理事会に任せていますので、与野党の理事の先生方のお話し合いに任せてあります。それで、基本的には、いろいろな報道で、リークされたりしておりますけれども、今日、私が今この皆さん方にお渡ししたのが最終版であって、それまでいろいろ、図表の工夫をしたり、数字の精査をしたりしているわけですから、これが正しい姿です。ですから、自民党の専門チーム、これは回収することを条件にということだったと聞いていますけれども、その過程の中間資料を出して、こういうものが出ますが、これをたたき台として議論してくださいというのを出した。民主党さんの要求は、自民党に出せて、なんで民主党に出せないのだということでありました。私は、国権の最高機関の国会で、きちんと議事録も残るところで議論をするのは、この今出したものを基本にやるべきであって、中間的な取りまとめとか、作業チームのたたき台とかいう形でやるべきではない。私がここできちんと国民の皆さんにお話しするのが、これが正式な資料ですから、したがって、これを基に、これは今から配っていいのですよ。今から、これを基に委員会をやりましょうと、そういうことです。それで、基本的に、行政府の方が国会の運営について口を挟まないということになっておりますので、どういう形で決着なさるかは、理事の先生方、理事会の決定に大臣も従うということであります。そして、理事会はそういう決定をなさって、今日、この記者会見の後、正式なこの資料を基に、今から委員会を再開すると、そういう決定です。
記者:
945万件も困難なもの、本当に困難なものがたぶんこの945万件だと思いますけれども、こんなにたくさんのものが残ったのですが、これは7月の対応策で十分というふうにお考えなのでしょうか。
大臣:
7月のこの対応策を考える時も、私も前の方では参加していました。後半、自分の選挙がありましたのでできませんでしたけれども。だけど、正直言って、ここまでひどいというのは想定しておりませんでした。それから、逆に言うと、例えば、524万件の名前がないものの補正確認が93%までいくというのは、これは逆に想定していなかった。だから、全く未知の領域で、7月、私も選挙前に参画していた時は、こんなにあるのかな、それはおっしゃるとおりです。ですから、いろいろなプログラムを何とか組めないかと思って取り組む。それから、常に申し上げているように、どこからやったらいいかなと優先順位も考えてみて、これもできるだけやりますけれども、いつも言うように、誰も登っていない山に登ってみて、本当に最初うまくいくかなと思って、5合目ぐらいまではかなり順調だったのです。そこから先、こうなった時に、こんなひどい岩山とアイスバーンがあったのかという、そんな感じはいたします、率直に。だから、私自身も7月の取りまとめをやる時に、正直申し上げて、ここまで杜撰だというのは予想外でした。ですから、ここまで杜撰だということをわかっていれば、もっといろいろな対応策を考えられるのですが、これはやりながら、何かいい方法があれば、国民の皆さんのお知恵を借りてやっていくということです。それから、もう一つついでに言うと、やはりいろいろな方が投書してくださったり、こういう情報がありますと、国民の皆さんがいっぱい情報を私のところにくれるのですが、一つの例は、「大臣、あなた絶対何やったって無駄ですよ。」と言ってきた人がいて、それは架空の従業員をでっち上げたのだと言うのですね、税金逃れのために。それで、架空の従業員をでっち上げて、実は、そこだってちゃんと給料台帳を調べて、架空の従業員だというのは発見しないといけない、社会保険庁が。そうすると、保険料だけ払って、いることになっていれば、給料を経費で落とせます。それをやって、「私の仲間の中小企業が儲けすぎた時に、そうやりましたから。何の何べえというのがいて、これは絶対世の中に存在しない人だから、あなたがいくらやったって見つからないよ。」と、こういうことをちゃんとまともに、自分の罪を認めながらお知らせしてくれる人がいて、例えば、そういうことは全く想定していませんでした。ですから、引き続き努力はいたしますが、そういうことです。
記者:
選挙の公約違反ではないかという指摘に対しては、誤解があったというふうにお話しになったのですが、それと加えて、選挙だったから意気込みもあって、説明も意気込みがありまして強調したというふうにおっしゃったのですが、では選挙の公約というのは守れなくても仕方がないのではないかというふうな意味なのでしょうか。
大臣:
いえいえ、そういうことだけではないです。私が申し上げたのは、公約の種類によりますよと。ですから、例えば、来年の4月1に消費税を5%から7%上げますとすれば、これは数字で期日もきちんとした公約です。3月の末日までに全ての問題を片付けますと言った覚えはないのです。きちんと書いてあるように、5,000万件の名寄せ、5,000万件を全部チェックしてみる、それは終えますよと、これは公約はちゃんと違反しないでやっています。チェックしてみたらなかったとか、チェックしたら結婚していて名前が変わっていたと。それをやらなければ公約違反になります。だから、先ほど申し上げた、最低賃金を何月何日に何円上げます、こういうのとは違いますね。お分かりいただけますか、それは。逃げているわけでも何でもありません。きちんと誠実に対応しております。ですから、そう言うと、できもしないのに言ったではないかと言うけれども、できないかもしれないけれどもやってみますと言いますか。だから、先ほどおっしゃったように、それはこんなに大きな問題と想定していませんでしたから。だから、5,000万件全部チェックしてみますと、それはいささかも問題ではないと思います。私は最後の一人最後の一円まで探し出すということでやっているわけですから。
記者:
では、それはいつまでですか、期限としては。
大臣:
エンドレスです。それで、できないこともあります。そうでしょ。できないこともあります。だから、それは表現の問題であって、そういうことを、だから公約違反とおっしゃりたいのだろうけれども、しかし、それは手をこまねいて、私がやったからできなくて、他の方がやったらできるのに、お前のやり方がまずくて、あなたのプログラムが悪くてできないではないかというのなら、それは責任も感じますよ。全力を挙げてやっていて、おそらく他の方が大臣になってやられても、結果は同じだと思います。ないものはない。ないかあるかもわからなかった。ないものがないということをわかる作業を3月までにやるということですから、それは着実にやっていきます。本当の目的は、今、国民が老後のセイフティーネットで一番大事な年金をきちんともらえるようにすることですから、一人一人の記録を修復していく。ですから、何の記録がなくても第三者委員会に行ってきてくださいよと、何度も言っている、こちらはこれだけやりますよと、しかし、台帳にも何にもない、だけど、私はきちんと払っていたという方が申し立てができるような制度も作ってありますから。だから、皆さんで協力して、大臣がやったけれどもできないではないか、何だと言うのではなくて、みんなで努力していく。私がやったけれども、ここに記録はありません。だけど、皆さんの持っている記録で修復して、何とかやりませんかと、みんなで力を合わせてやっていくという、そういうポジティブな気持ちになっていただくことが必要だと思いますし、その前提として、こっちが全力を挙げてやらなければ国民の皆さんに、もともと国民の皆さんは悪いわけではないですから、社会保険庁がこんないい加減なことをやってきたから問題があるわけですから、それはきちんとその反省の上にやります。その上で、どうかそれに加えてご協力願いたいと、そういうことを申し上げています。
記者:
エンドレスの問題だというのは、いつごろ、大臣ご本人は気付かれたのですか。就任会見では一件も最後まで残らず、一件たりとも残さずやるというふうにおっしゃっていますよね。
大臣:
それは就任会見の時も、今でもそのつもりですよ。最後までやると、一件も残さず。ただ、それはやってみる過程において、こんなものが出てくる、先ほど言ったように、だいたいこの世に存在しない人が年金をもらっていることになっているとかいう例があるわけですから。それは作業をやりながらわかってくる、山に登りながらわかってくる話なので、ですから、それは是非ご理解願いたいというように思います。
記者:
参院選で大臣はトップ当選されていますけれども、この時に、自分の言うことで、3月末にバラ色という誤解を招くのではないかという懸念はお持ちにならなかったですか、選挙戦で。
大臣:
選挙戦の時は年金が最大のテーマでしょ。ですから、自分もこの7月5日の案に関わっているわけですから、それはもう全力を挙げてやりますよと、先ほどどなたかがご質問なさったように、開けてみないとわからないのですから。そんな時に、できないかもしれないけれどもやってみますと言いませんよ。
記者:
誤解した有権者の方に対してはどういうふうに、なんかおっしゃることはないですか。
大臣:
有権者の誤解ではないと思いますよ。そんなことを言うとあれですけれども、このスケジュール表について、自民党の議員だってほとんど知らなかったのですよ。だから、周知徹底をしていくということであるので、ですから、それは私は誤解だと思わないので、この記録に基づいてきちんとやっています。
記者:
大臣だけではなくて、政府がこれまで言ってきたことが正しくは、表現としてはやはり言い過ぎだったと、それを訂正されて、また、謝罪されたりするお考えはないですか。
大臣:
私は先ほど来きちんと説明しているように、最後の一人最後の一円までと総理がおっしゃって、我々もその方向でやってきて、今やっているわけです。ですから、その工程表はこういう工程表ですよ、3月まではこうですよと、3月までに全部片付けるとは言っていませんから。そこは是非ご理解いただいてというように思います。
記者:
945万件の特定困難記録について、特定に向けての具体的なスケジュールとか行程表を作る考えはございますか。
大臣:
それは少し優先順位を考えて、今のところ、優先順位でできることから一人でも多くということなので、それはまたご意見を賜って、検討します。

(了)