閣議後記者会見概要

H19.10.16(火)08:40~08:52 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は時間がございませんので、二、三といたします。まず、今日一つは、例の名寄せ含めての社会保険庁の一連の作業の現状報告を報告したいということでありまして、本来ここで口頭でやりたいのですけれど、時間がかかりますので、今文書にするように鋭意作業を重ねていますので、午後2時くらいには皆様方の所に投げ込んで細かい文書はお渡しできると思います。これは、月一回、私が公表すると言っていた進行状況の9月末現在での報告であります。今回従って、公約したことの第一回目の公表だということで、だいたい14時くらいを目安に作業を完成させて細かいデータがそこで皆様方にお伝えいたします。そして、夕方までには、社会保険庁のホームページにもそれを掲載させるという方向であります。口頭で今申し上げるところは、全体として順調に進捗しているということで、何度も申し上げますように、優先順位をきちんと決めて、一人一人の皆さん方が確実に自分のデータを整えて一人残らず年金がきちんともらえるということを最優先にしているので、そういう最優先順位をこちらで決めた7月5日の政府与党の協議の上での日程表のとおりだということであります。まず、名前が無い記録524万件の補正の作業をやっておりました。私自身も現場を見てきましたけども、このデータの洗い出し作業がだいたい7割方完了いたしました。従って、順調であります。ですから、ちなみにその150件サンプル調査して、しかもそれは東京だけのデータで、しかも厚生年金で国民年金のデータが入っていないもので、それをしかも無作為ではなくて、その数字を掛け合わせて2兆円とか何兆円という数字は全く意味を持たないので、そういうことをやるよりも、確実にこの名前を含めてデータが完璧でない524万件をやるという方針でやっているわけで、私は現実にどうやるかは皆様方に説明したとおりです。従って、これが洗い出し作業が7割完成したということです。それから、名寄せのシステム開発ですけども、来週のどこかで試運転、テストランをやるところまでこぎつけました。そこで、私は、12月からコンピュータが動き始めさせるということを申し上げてきましたけれども、急ピッチでさせておりますので、プログラムができたところから動かします。従って、11月からプログラムを動かす。つまり、10月20日過ぎの試運転を前提にした上で、11月から名寄せの作業をすでに開始すると。従いまして、結果が出たものは、12月中にもう皆さん方に年金の特別便ということで、あなたはこういう形で名寄せできましたということを12月の中旬くらいから皆さん方に郵便で届くということですから、だいたい工程表、私が考えてたのから一ヶ月前倒しすることができたということでございます。それから、年金相談の現状がどうだとか、電話はどれくらい待ち時間なっているかとか、それから、いわゆる古い旧台帳と紙台帳がどういうことになっているか、これ全部漏らさず一覧表のデータにして、今鋭意取りまとめをやらしておりますので、午後には皆さん方のお手元にいけると思っています。これがまず進捗状況の第一回目の大臣による公表ということであります。こういう国会の状況ですのでまとめてできないので申し訳ございません。後は文書でフォローして下さい。
それから、第二点ですけど、九州の前厚生局長の件ですけれども、これは、やっと本人と連絡が取れる状況まで行き着きました。従いまして、今後は、事情聴取をし、更に調査を進めて全容を解明してみたいと。その状況調査に基づいて、今後どうするかも決めたいということで、少しもっと細かくやってみたいと思っています。
それから、三番目のC型肝炎の問題についての大阪高裁の和解への対応ということですけど、これは昨日来申し上げているように、こちらの意見を申し上げて、そして、後は今大阪高裁の方で原告側、被告側、両方の意見を聴取した上でどうするかをご判断なさると思いますから、その対応を待っているということで、中身については、国がどういうことを申し上げたかという中身については、こういう状況でありますから申し上げられない。以上でございます。

質疑

記者:
児童扶養手当なのですが、与党PT、今日から議論をスタートします。この問題についての大臣のお考えをお聞かせ下さい。
大臣:
これは、基本的に与党の間でしっかりと議論していただいて、急激な負担増にならないようにということで自公の与党合意もありますし、それから、福田政権の政権公約もありますので、我々としては、与党の検討をじっくり見守って対応したい。それが今の状況です。
記者:
7割の洗い出しというのはどういう状態を指すのでしょうか。
大臣:
要するに、この前も申し上げましたけれども、例えば、データを台帳から持ってきます。私も現実に見ましたけど。そして、そこに名前が無い、氏名がない、ないしは生年月日が無いとかいうのをチェックします。チェックして、突き合わせをしていくと。そうすると例えば、何とか株式会社の人達がざあっと番号だけで名前無くて10人載っていた。その人がこれですよというその洗い出し、そういう意味での洗い出し作業が7割完成したということです。細かいのは、どこからどういうふうにやりますかというのは、後で文書でデータを出します。それでちょっと不明だったら事務局の方に説明をさせます。
記者:
欠けていたデータが、7割はもう完璧なデータになったという理解でいいのですか。
大臣:
完璧になったというよりは、台帳ありますね、これ全国でやっていますから、7割をチェックしたというように見ていただいていいと思います。
記者:
来年の3月までの通知などの、そういったものに関しても1か月前倒しということでよろしいのでしょうか。
大臣:
これはまず、第一次名寄せで非常に条件を絞って、つまり、3つの、氏名と生年月日と性別、これをパンッとプログラムに入れて出すというのを、20日過ぎに試運転やります。ほぼ、これうまくいくと思います。いかないと困りますが。それをそのまま11月から当てはめた時に、例えば、山田何子さん、ああこの方はこの番号ですねというのは、確定できるやつがあります。これをどんどん前倒しでやっていく。だけど、3つのデータだと非常に条件的に3条件揃わないと難しいので、条件緩和する。じゃあちょっと性別を除いて、名前と生年月日だけのデータで、2つでやってみる。そうすると、それでまたドカーっと出てくる。だから、もう、それはおそらくですね、その条件緩和した上でのやつは、12月からだろうと思います。だけど、前倒しした分、時間稼げれば、どんどんやっていくということで、3月完了という目標を目指して、鋭意やっていると。
記者:
そこの部分は変わらないということで。
大臣:
基本的に変わりません。というのは、第二次プログラムのまた試運転もやってみないといけない。今度、条件をさらに緩和して、一つの要素だけでやる時には、もっと別のプログラムがある。そのプログラムを、だから、おそらくテストランを3回やることになると思います。その度に、私がチェックしてみてどうかと、そうすると相当できるかできないかがわかると思いますので、とりあえずは、524万件があって何もできないじゃないかといわれますが、それはデータをもう7割見ましたよということですから、これは12月いっぱいに524万件終わらせます。したがって、順調にいっているというふうにお伝えしたいというように思います。
記者:
九州厚生局長ですけれども、認めているのでしょうか、疑惑があることについて。
大臣:
やっと今、コンタクトを取れたということなので、今から調査に入ります。
記者:
聞いてはいないですか、この疑惑があるけれども。
大臣:
だから、どこにいるかもわからなかったわけですから、一応コンタクトを取れるところまで、朝いっているので、今から聞き取りをやります。
記者:
本日行うということなのですか。事情聴取は本日行うという、いつ行うのですか。
大臣:
できるだけ早く行って、結果は今週いっぱいぐらいに、今週末ぐらいまでには出したいというように、事情聴取も終えて、どう処分するか、必要ならばですよ、それも今週いっぱいを目途に迅速にやりたいというように思います。
記者:
処分まで含めて今週いっぱいということですか。
大臣:
はい。
記者:
一度調査したにもかかわらず、また出てきたということについてはどう思われますか。
大臣:
それは、だから、警察ではないので、捜査権限がないですから、基本的に、この証拠がある、この証拠があるとかいろいろな人が内通してくるわけですね、車もらっているらしいとか。それについて、本人にこういう情報があるけれどもどうなのですかといって言うわけですよ。その時に、正直に答えておいてくれればいいわけですけれども、家宅捜査をして、一個一個調べるわけではないので、日本テレビで放映されたような資料が、それは情報源を秘匿しないといけないから、どこから来たかわかりません。誰かが持ってきたわけで、それに基づいて言える。だから、そこは、24時間見張っているわけではないので、いつ誰とどういうホテルに泊まったかというのは、そこまではちょっと無理だと思いますね、警察ではないですから。
記者:
洗いざらししゃべれと言ったわけではないのですか、前回の調査の時に。
大臣:
いや、だから、そう言ったので、こっちがそう言ったことを信用していたけれども、おそらく彼の感覚では、いやもう、これは親戚付き合いなので、ホテル一緒に泊まるぐらいはいいじゃないかという感覚だったので、パンッと車をもらったとか、1,000万円出してもらったとか、それと違うという感覚があったのではないかと思います。これも含めて、本人に聞いてみます。

(了)