閣議後記者会見概要

H19.07.24(火)09:00~09:07 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。本日の閣議ですけれども、閣僚からの発言は、ございませんでした。閣僚懇に参りましても、発言は、なくて、ただ総理からは、いよいよ終盤でありますので、各閣僚も頑張ってくださいというご挨拶がありました。以上でございますが、今日、私どもからこの機会をお借りして発表をさせていただくことが1件ございます。これは、かねて経済財政諮問会議におきまして、提案をし、また了承を頂いておりました、ハローワークの市場化テストでございますけれども、これにつきまして、どこで行うかというその実施箇所が決定をいたしました。東京都23区内のハローワーク2ヶ所という事で方針は、決められておりましたが、今回、渋谷のハローワークと墨田のハローワークでもって市場化テストを行うということになりましたので発表をさせていただきます。かねて私からも申し上げておりましたとおり、両方で並行して窓口を作りますので、あまり小さい所ではそういうことはできないということで、そうするとかなりの規模ということで、100名以上くらいのハローワークを一つの基本的な考え方で適当な場所を探しておりましたが、今回、渋谷と墨田ということで非常にある意味でテストをするのにはふさわしいということで決定させていただきました。以上です。

質疑

記者:
そのハローワークの関係ですけれども、今後の見通し、例えば1年とか2年とかでテスト結果が出て、その後どうなるかというあたりをご説明いただけますか。
大臣:
これは、20年度内にスタート、若干、いろいろ準備もかかるということで、20年度内にスタートするわけですが、これ、まさに窓口を並行して置きますのでかなり競争的な仕事ぶりということが期待できようかと。元々ですね、ハローワークの方も、他の市場化テストの時もそうですけれども、民間の方々が仕事を運ぶ、運営の仕方というのはやっぱりちょっと官が今までやってきたのと違いまして、なるほどなというところがかなりいろいろあるようですので、そういう意味では、非常に参考になるのではないかと考えています。いずれにいたしましても、この市場化テストというのは、ハローワークは、やっぱり全部民にするということが条約上できないんですね。そういう意味で、一定の制約があるんですけれども、しかし、その市場化テストの実はできるだけ上げていただきたいと考えています。
記者:
今おっしゃった市場化テストの実というところなのですが、どういうところを比較というか、評価の対象にしたいとお考えなのですか。
大臣:
これはですね、サービスの仕方も、実際に窓口に来られた時のサービスの仕方が、まずハローワークの大きなポイントかと思いますが、その前のいろいろ求人を出していただく際の、求人サイドとのいろいろな折衝というものあるわけでございます。これは、最近は、年齢制限というのはいろいろと法規上も手当てをしているわけですが、従来、自主的な努力をしているような時には、かなり説得して、その年齢制限の募集要項のところはいろいろ考え直していただくというようなことが実際にあったわけで、それで、今日、50%以上の、年齢制限をつけない求人というものが実現できたわけですが、それやこれやいろいろ、実際に企業から求人が出るところ、あるいは、企業から求人を出していただくところ、こういうようなところでもいろいろな働きかけが事実上行われる。官と民のアプローチの違いというか、そういったことがあって、それが結果にいろいろと反映するのではと、このように考えています。
記者:
今の件ですけれども、テストの期間の目途というのはありますか、それと、他の地域への拡大なども考えておられますでしょうか。
大臣:
これは、少なくとも1年ぽっきりとかということではなくて、3年、そこでやっていただくということになろうかと思います。その後、拡大するかということについては、まだちょっと私ども考えておりません。元々、経済財政諮問会議の方は、東京都23区内というようなお話でしたので、なかなかこれ、先ほども言ったように、ILO条約があるものですから、そこの受け入れるかどうかというところで、かなり難しい問題があったのですが、踏み切ろうということでやりました。それを何と言っても、やってみての状況、実績、そういったものを見て、またいろいろ何か新しいことは考えるのだったら考えるべきだろうと、このように考えます。

(了)